カテゴリ: 新幹線だけじゃないよ


北陸新幹線の開業1周年で盛り上がる我が富山県ですが、開業1周年は新幹線だけではありません。あいの風とやま鉄道だって1周年です。

向こうが前年比3倍実績なら、こっちだって前年比1割増で初年度の赤字を回避、まさに並行在来線の中で奇跡のようなあいの風とやま鉄道。

富山駅改札内にはこのような開業を祝ったモニュメントも設置。

さらに、車内には学校を卒業する学生に向けて暖かいメッセージも。ここらへん、旅行代理店出身の市井社長のセンスが光っています。

そして、今回、あいの風が1周年を記念して放つ強力な布陣がこちら、
開業1周年記念フリーきっぷ、お値段破格の1300円!


前回の開業記念のフリーきっぷが1500円だったので、大盤振る舞いです。
もちろん、曜日の限定なしです。

そして、こちらがその実物。
立山連峰をバックにした台紙の表紙もcoolです!

中身はお約束の硬券。

そして、もうひとつ覚えておきたいのがこちらの記念品。

中身は何と白エビせんべい!
これ、県外の人にとっても嬉しいですね!

そして、このフリー切符を手にしたら是非挑戦したいのがこちらのスタンプラリー。
いしかわ鉄道と共同企画で、各駅のスタンプ5個以上でバッジをもれなくもらえるそうです。

このかなりcoolなフリー切符、限定2000枚なので、売り切れ必至、春休みの18きっぷの旅のおともに是非!



先月発売されたとある月刊誌に、衝撃的なタイトルの記事が掲載されました。その名も、「羽田便が消える日」。

雑誌名は「月刊アクタス」、誌名を聞いて「???」と思われた方が富山ケンミンも含めて多いと思われますが、実はこちら、お隣石川県の北國新聞社が発行する月刊誌。
対象が石川県内の読者なので、特に富山空港のパートについては、地元マスコミが斬り込めないデリケートな部分についても鋭く指摘。なんてったって、「富山空港はレッドゾーン」ですから。

記事内では、「新幹線で2時間前後で結ばれた、新潟、仙台の両空港と富山空港のキャラが丸かぶり。両空港とも、新幹線開通から3年以内に羽田便は撤退。Xデーは近い。」と指摘。

これでもかと、週刊現代並みに富山空港の危機感を煽る記事とは裏腹に、「小松はまだ大丈夫!」的な表現が散見される特集に、「くっ、だったら、かがやきはみんな富山どまりにしちゃうよ!」と、心の中で悪態ついたのはナイショです(苦笑)。

そんな「Xデー」に立ち向かうべく、連日、富山空港を巡る記事が地元紙の紙面を賑わしています。


まずは、こちら那覇チャーター便。ただし、7月限定。以前、JTAが那覇ー富山便を運航していたんですが、すぐに撤退したんですよね。

どうせなら、農閑期の冬に運航した方が、富山ケンミン的には需要があるような。夏の運航だと、沖縄の方が富山に観光に来るっていうパターンの方が多いと思われますが。

次は、こちら、県庁職員の次は、中高生まで動員です。しかし、修学旅行先が「東京」というのもしっくりこないですねー。それとも、舞浜のテーマパークとかに行くんでしょうか?

定番の京都、奈良なら、羽田乗り継ぎの「関空」とか?うーん、あいの風とサンダーバード乗り継ぎの方が安いし速いですね。

空港アクセスも検討。乗合タクシーで魚津まで3,000円、高岡、砺波までは2,500円。

魚津駅から北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅までは、あの高運賃の地鉄を利用したとしてもワンコイン以下で20分で行けちゃうから、まあ需要はないでしょうね。そもそも、黒部宇奈月温泉駅には無料の大駐車場も完備されてるから、ジモティが乗合タクシーを利用するとも思えませんし。

逆に、新高岡駅が最寄りで北陸新幹線の時短の恩恵を受け辛い南砺地域の砺波まで2,500円なら、充分に勝利の可能性があるような気もします。迷走を続けていた、新高岡駅の無料駐車場の有料化も、皮肉なことに乗合タクシーをアシストするような。

どうせなら、五箇山まで3,000円とかの乗合タクシーを出したら、首都圏のみならず海外からのインバウンド客にもインパクトあると思いますよ、新総曲輪のみなさん!
世界遺産集落に最も近い空港みたいな感じで。

しかし、究極は、以前もエントリーで提案した、高山ー富山空港間の連絡バスの復活。小松が半ば福井県の空港として機能しているように、富山空港も飛騨高山への玄関口へと飛躍させるべき。

医療用ヘリで富山と飛騨地域は連携できたのだから、空港でも連携できるはずでは。

もちろん、予算もつきました。しかし、かつてはANAのドル箱路線で、チケットの争奪戦が繰り広げられていた羽田便が補助金でなんとか生き長らえているなんて、この秋風感がなんとも哀しい。

おまけは、こちら、富山ケンミンへの空港利用促進のPR用に作られたマグネット。
上記の9,500万円が、こういうのに使われるのも微妙なトホホ感。

この春、とやどこ管理人も羽田便に「乗ってみた」エントリーを掲載すべく画策中。

(後日談)

こちら、富山から遠く離れた沖縄県の地元紙に掲載された、アルペンルートと白川郷、高山、上高地、能登半島のツアー広告。アルペンルートという名前が前面に出ていて、富山、岐阜、長野、石川っていう県名が全く出てこないのも興味深いですが、気になったのは、旅程表、
二日目に、立山駅に着いた後は、富山を完全スルーして金沢泊という哀しい現実は触れないことにして(苦笑)、最終日に砺波のホテルを出た後は、東海北陸道を駆使して白川郷と飛騨高山を観光した後、富山空港を利用してその日のうちに那覇空港に戻るというスケジュールとなっています。

朝、砺波にいた人が、世界遺産見た後、夜には那覇にいるっていうのもすごいですが、それだけ富山空港と飛騨高山、さらには東海北陸道の親和性って高いっていうことですよね。

松本空港の羽田便が廃止された今、富山空港は羽田から最も高山、白川郷、さらには上高地に近い空港になりました。だからこそ、県も白川郷や高山への玄関口としての富山空港をもっとアピールすべきです。なんで、隣県の観光促進をやるのかという意見も出る可能性があるかもしれませんが、富山空港から白川郷や高山の人の流れが恒常化することによって、富山空港は飛騨地域だけでなく上高地も含めた北アルプス全体の「ハブ」としての地位を手にすることになります。

そうなると、沖縄からのツアーレベルではありません、新興の各国から「HND−TOY」のタグをぶら下げた荷物を持った人が多く集まってくるでしょう。

「向こう」が東京まで2時間8分なら、こちらも上海まで2時間半なのですから。

と、大風呂敷を広げてしまいましたが、

まずは、富山ー白川郷のバスを富山空港経由にすることから始めてみたらいかがでしょうか、石井知事!



今シーズン、初の本格的な積雪に見舞われた、20日の富山県地方。


月曜日は、首都圏の雪のおかげでダイヤが乱れた北陸新幹線も、この日は終日正常に運行していましたが、

 (c)KNB
 

同じ東京と富山を結ぶこちらの方は、当然のように3便が欠航。
そんな、状況の中、飛び込んできたのが、こちらのニュース。


東証の年度来安値の記事を抑えて、地元の一面を飾ったのが、こちら全日空東京便の減便の正式決定のニュース。

会見で、全日空の富山支店長は、「これからは、新幹線との競合ではなく共存でいく。」と話していましたが、遅きに失する感があります。

昨年3月の北陸新幹線開業時、輸送業で競合するnexco中日本は、北陸新幹線が開業したその日から「北陸新幹線開業記念プラン」と銘打った県内高速のETC乗り放題プランを実施。
オフィシャルサイトに、EW7系を使ったバナー広告を出しただけでなく、各サービスエリアにも、北陸新幹線のポスターをあちらこちらに掲示。

もちろん売店にもEW7系を模したお土産品をこれでもか並べるほどの、ある意味「共存」を超えた「便乗」というレベルで北陸新幹線を迎え討ち。
北陸ー東京間の交通機関としては一日の長がある風格を見せつけてくれました。

かたや3月14日の、富山空港、全日空職員が全員でこの日の東京便の利用客に手書きの感謝メッセージを書いて配布。

感謝を伝える気持ちは認めますが、行動が少しばかりトホホなセンスではありました。

トホホなセンスは全日空だけではありません、富山空港の利用者を増加させるという目的で、空港内に地酒の試飲コーナーを設けた県のセンスもまたトホホです。

 こちらもトホホなセンスでした。

全日空が乗客として求めているビジネス客の何人が勤務中の出張時に、地酒を試飲するかは疑問です。

結局、このトホホなセンスが尾を引いたのか全日空の富山羽田便は、順調(?)に右肩下がりのグラフを描いていきました。

しかし、若狭社長を輩出した富山ケンミンは、全日空の味方でもあります!!

そこで、とやどこでは、富山羽田便が新幹線と共存していくための具体策を考えてみました。

1.機体をEW7系カラーに塗装して、空飛ぶ「かがやき」を運航させる。

実現させたら、テレビとかにも取り上げられて、広告効果も抜群!同じ減便の憂き目にあった小松便にも使えますし、どうせなら福井便を再開させてJRよりも一足早く「かがやき」を福井県に乗り入れるというワザも可能。もちろん、意匠権とかの問題で、昨今「自社の既得権」にやたらと固執するJRとの交渉はかなり難航するとは思いますが。

2.富山便利用者 には、富山ー新高岡、又は富山ー黒部宇奈月温泉駅の新幹線チケットを割引。

これ、県の補助金でなんとかなりませんかね? 特に、黒部宇奈月温泉駅ならYKK絡みで需要あると思うんですが。

3. 北陸新幹線と併走(?)する空域を飛行する。

正確には上空を飛ぶという意味ですが、これなら目に見えて飛行機の速さを実感できますし。機内アナウンスで「ただいま、2本目のはくたかを追い抜きました。」とか。
もちろん、国土交通省の認可はなかなか下りないとは思いますが。

4.いっそ富山空港なんていうネーミングはやめて飛騨高山(口)空港にして、飛騨の玄関口であることをアピールする。

富山県は長野市に富山空港のアピールをしていますが、実は高山市から最も近い空港も富山空港であります。そこで、飛騨地域各自治体と共同で富山空港を運営するのはいかがでしょうか?

ネーミングは日本一長い新幹線の駅名である黒部宇奈月温泉駅に対抗して、飛騨高山の地名にノーベル街道ネタも入れて、富山ノーベル街道飛騨高山空港と、こちらも日本一長い空港名にします。
もともと、日本一長いボーディングブリッジを持つ空港がもうひとつの日本一を持つことになります。

高山までは、もちろん直通の空港バスを運転します。バスのデザインは、これまた奇抜なセンスで有名なBUBU光岡自動車が担当。41号線を空港の広告塔としても疾走します。


と、なかなか現実は厳しいのですが、2番目のプランなら実行できそうな気が?

西尾さん、どんな感じですか?




かつて、とやどこでは、北陸新幹線が開通したこの時期だからこそ、

高速バスや
http://toyadoco.blog.jp/archives/1029251874.html

富山まで向かってみましたが、

今回は「18きっぷマニア」にとっては北陸へのルートの王道となっている中央線経由で富山まで向かってみました。

季節は秋、「18シーズン」は終了していることも考慮して、今回は「あずさ」で中央線(さらには、大糸線)を走破することを計画。よーく調べてみると、松本から先に向かう「あずさ」は早朝に出発する1本のみ。それも、新宿駅じゃなくて千葉駅を6:38に出発する「あずさ」の中でもレアなあずさ3号のみ。朝の7時前に千葉駅に行く元気もないので、「狩人」の名曲にかけて8:01丁度のあずさ3号で八王子から乗車することにしました。


休日朝の八王子駅にやってきました、「かがやき」が出発する東京駅やさらには、大宮駅とは明らかに異なる「ゆるやかな時間」が流れています。藤沢あたりから下りの湘南電車に乗った時の感覚にも似ています。


ホームでこの表示を見ながら特急列車を待つひとときはは、なかなかの至福の時間です。


そうこうしているうち「あずさ」到着。


特急列車と言えばどうしてもこういうのを想像してしまう富山ケンミンにとって、「あずさ」のフェイスはかなり新鮮。


車内はこんな感じ。「かがやき」より賑わっている印象はありますね。(実際にEW7系とこの「あずさ」の乗車人員数がよくわからないので、あくまでも印象です。)


発車と同時に車内販売のワゴンが。


車内に流れる「ゆるやかな時間」に釣られてまさかのスーパードライ購入。とやどこ管理人の指定席の前後の方も、スーパードライと缶酎ハイをそれぞれ購入。まだ、朝の8時過ぎです。「かがやき」に乗っていたらそんなことは絶対にしない、まさに「あずさ」マジックです。しかし、缶ビール1本ですが、朝酒は効きすぎます・・・。


今回の「あずさ」の旅でやってみたかったのが、こちら、車内「ドヤリング」。スタバーや平日午前中の東海道新幹線車内では、最早「ドレスコード」として機能しているあれです。ノートがMacBookではないのはご愛嬌です。


列車は、神奈川と山梨の県境を走っていきます。首都圏を環状している圏央自動車道をアンダークロス。 しかし、あいにくの雨模様。


山梨県内に入ると、かなり高台の場所を走っていきます。まさに天空のイメージ。


最初の停車駅は(当然ながら、高崎ではなく)、大月駅。「おおつき」という地名に、ひしひしと「中央線」感および「あずさ」感を意識してしまいます。


大月駅からは富士急線が分かれていきます。富士急ホームには英語と中国語の二ヶ国語表記の案内板を持った駅員さんを発見。最近とみに中国からの観光客が多い富士急。立山を拝する我が地鉄も頑張れ。


長いトンネルを抜けると、甲府盆地がせまってきます。


甲府盆地と言えば、こちらブドウ畑。写真のGPSデータには「甲州市勝沼町勝沼」とありました。これからの秋は、まさに収穫シーズン。


この「あずさ3号」は千鳥停車タイプらしく、こんな駅にも停車します。さしずめ「佐久平」に「はくたか」が停車するようなものでしょうか。


1時間後、甲府駅に到着。雨足が強くなってきました。


水滴で見づらいですが、甲府駅では「車掌交代の儀」が執り行われます。さしずめ北陸新幹線における長野駅のようなものでしょうか。


甲府駅からは、車内は安定の「かがやき」の指定席モードへと突入します。


千鳥「あずさ」はこんな駅にも停車。元サッカーの中田ヒデ(職業旅人)の母校がある韮崎駅です。


周囲に大型ショッピングセンター(山梨の定番オギノもあるでよ)もありますが、普通の駅。あいの風における小杉駅的ポジションでしょうか。しかし、とやどこ管理人が乗車する車両からも、一人下車。


韮崎駅からしばらく、「あずさ」は七里岩とよばれる高台を駆け抜けていきます。


「清里」なんていう富山ケンミンからするとメルヘンなイメージな場所への乗り換え案内がアナウンスされるのがこの駅、最寄りの小淵沢。


小淵沢駅では、お隣ホームに新宿方向への「あずさ」が滑り込んできました。しかし、ポップなカラーリング。


小淵沢駅を出ると本来なら車窓右手(AB列)に雄大な八ヶ岳が見えるのですが、あいにくの大雨です。


(本来なら、こんな風景が見られます)


車窓左手(CD列)に中央道の高架が見えて来たら、諏訪湖が近づいてきたことを意味します。


八王子から2時間ほどで、諏訪湖の最寄り駅、上諏訪に到着。かつて、歌手のさだまさしさんもここにお住まいでした。時間距離なら北陸新幹線でいうところの黒部宇奈月温泉駅みたいようなものなので、黒部に住む芸能人みたいな人が出てこないでしょうか。


諏訪湖もあいにくの曇りではっきりせず。


「特急」なのに、茅野から上諏訪・下諏訪・岡谷までの諏訪湖沿いはすべて各駅に停車していきます。実は、この区間だけ単線なんですよねー。


岡谷駅周辺は、山の稜線が迫っているためか、とても雨が多い場所です。この日も岡谷の街を濃いガスが覆っています。


線路の向こうに見えるのは、メガソーラーパネル群。岡谷から長いトンネルを超えた場所にある塩尻に来ました。ここはお隣、岡谷とうってかわって晴天率が高い場所なのです。いつもなら、岡谷が雨でもトンネルを抜けたら晴天ということもあるのですが、この日は塩尻も雨。


途中、青い矢印方向へと分離していくのは、名古屋方面への中央線。実は、中央線って本当は新宿から松本を結んでいるんじゃなくて、新宿から名古屋を結んでいるんですよねー。あずさが向かっている白い矢印の塩尻から松本は、正式には篠ノ井線へと名称が変わります。もちろん、現在は新宿から名古屋方面に向かう列車ってないから、この分離していく線路も未使用状態なのでしょうか??


今度は、名古屋方面からの中央線が合流してきます。ここ塩尻周辺は、鉄な方が喜びそうな線路の三角線が出来ていることになります。


塩尻駅には名古屋あたりでよく見る、オレンジ色の電車が停車していました。ここは、熱海駅と同じくJR東日本とJR東海の境界駅なんですよねー。


塩尻駅と言えば、こちらホーム上のブドウ畑。これ、本物です。


八王子駅から2時間半弱で事実上のターミナル駅松本に到着。車内アナウンスで「大糸線方面へのお客様は、乗り遅れる恐れがあれますので、そのまま車内でお待ちください。」と指示がありましたが、


車内販売は松本までなので、ビールを仕込むべくホームへ出ます。だって、車内販売が八王子からの1回しかやって来ないんだから!!12両編成の「かがやき」なんか、富山までの間、うるさいくらいに2~3回やってきまっせ???


しかし、ホーム内のNEWDAYS(あ、東日本のKIOSKです)でビールを買おうと並んでいると、「間もなく発車します。」と、無情なアナウンス・・・・・。4分停車とか言いながら、電車の遅れもあって3分もないくらいの停車時間。ここ松本では、車両の切り離しをやるんですが、かつて車両の切り離しをする駅って10分近く停車した記憶が・・。今は、3分足らず・・・、技術が進歩したのか、旅情が失われたのか・・・・。手に入れかけたビールを恨めしく思いつつ、無情に閉まった「あずさ」のドアを見つめます。


松本駅を出るとすぐに、この列車の名前のもととなった梓川を通過します。意外や意外、松本からそれなりの数の乗客が乗り込んで来ました。


座席越しのラフな撮影ですが、この和風建築の駅は穂高駅。文字通り、穂高への玄関口となっている駅です。この天候なのに、かなりの数の方が下車。


穂高駅からは、列車は(雨ながら)平和な安曇野の風景の中を疾走していきます。


再度、梓川をクロスすると、アルペンルート入り口信濃大町駅はすぐ。


しかし、この雨の中黒部ダムに向かう猛者は本当にいるんでしょうか。


信濃大町を出てからは、いわゆる木崎三湖の絶景が楽しめます!!!の、はずが、当然ながら雨模様。晴れた日なら、木崎湖の新緑と湖のコントラストが美しいこの撮影ポイントもこの有様。 

 (本来ならこんな感じです)


木崎三湖の二つ目、中網湖付近の橋では、クラブツーリズムのご一行様が、撮り鉄として「あずさ」を歓迎。 


最寄りの簗場駅でも多くの撮り鉄が。


いつもなら、ヨーロッパの様な風景の青木湖もこんな感じです。


この「あずさ」、グリーン車近くの9号車には、このようなカウンターの展望席もあります。
しかし、このこのような雨模様では誰も展望席にいません。


  カウンター席でむりくりどやリング!


白馬から先は、まさかの一両貸し切りモード。気分は「北の将軍様。」です。


あずさの終点南小谷駅に到着するころには、周囲の風景も秘境感が全面に出てきます。


お昼前、南小谷の到着。この雨の中、山屋さんが多くいました。


短い乗り換え時間、急いでホームを走りながら糸魚川駅への単行列車を撮影したら、面白い形で撮影されていました。まるで、トリックアートです。


糸魚川までの区間は、秘境感満載のこのような車窓が続きます。


ヒスイの産地、姫川も濁流と化しています。


糸魚川駅からは、同一ホームでこいつに乗り換えて泊駅を目指します。これ、以降は、いつも風景なのですが、今回、唯一の盲点だったのが、


こちら泊駅での乗り換え。同一ホームで乗り換えられて便利なんですが、ホームに屋根がないからこの日のような雨の日は大変なことになるんですよ。


この日、富山駅にたどり着いたのは、午後の3時前くらい、八王子駅を出てから7時間後でした。

北陸新幹線を利用したら、八王子ー富山間は3時間くらいなので、4時間の回り道となりましたが、やはり中央線の景色と旅情は素晴らしいものがありました。出来れば、晴れていたら、もっとよかったのですが・・・。

北陸新幹線命のとやどこ管理人ですが、最近は往復を北陸新幹線を利用するのは、旅情的にもったいない感じがしてきているのも事実です。

やはり、富山への往復は「周遊」ルートが一番楽しめるのではないでしょうか。



北陸新幹線の開業10日前、富山県は動画サイトに一本の富山県紹介ムービーを投稿しました。タイトルは「待ってたよ 北陸新幹線」。
内容は、県内の各地を走る北陸新幹線を県内の方が手を振って歓迎するというもので、富山県下のすべての市町村ごとに各地域のエキストラを動員して撮影するという大掛かりなものでした。これを見るだけで県内の各地の様子がすぐにわかるような構成となっています。

もちろん、中には同じ富山県内でも北陸新幹線が通過していない地域もあるのですが、そんな地域の方々も「自分の心の中」の北陸新幹線に手を振っているという演出になっています。(万葉線のドラえもん電車に乗っている乗客のみなさんが「北陸新幹線」に手を振っているシーンもあります。)

冒頭の石井知事へのインタビューシーンに「余計だなぁ~」と思ってしまうのは触れないことにして、このムービーのバックに流れている曲がかなりcoolです。このクリスタルボイス、当初聞いた時は、どこかのプロのシンガーが歌っているのかと思っていましたが、ボーカルはなんと富山県のアマチュアバンドで歌っている方でした。お名前を、村井香織さんと言って、普段は地元のテレビ局でスタッフとして働いている方だそうです。




さらなる驚きは、この曲の作詞、作曲、レコーディングにいたるまですべて富山県の方が富山県内で行ったそうなんです。

もちろん、現在はレコーディングの機材が進化して、極論するとマック1台あれば曲が作れてしまうんですけど、まさか、これだけのクオリティーの曲が「完パケ」で富山県内で出来上がってしまうなんて、隔世の感がありますね。

実際に、この曲への反響は大きく、ムービー制作元の富山県には問い合わせが殺到。

ついに、北陸新幹線開業後から3ヶ月後の6月22日、CD化されて発売されることとなりました。

http://kaori-murai-web.jimdo.com

発売は、県内のレコード店、書店限定ですが、富山の新しいお土産としてもいいのでは。

CD化に向けて、海外市場も視野に入れボーカルの英語の発音をブラッシュアップ、再レコーディングされたそうです。

北陸新幹線により、富山は全国にいろいろなものを発信することになりましたが、ついには村井香織さんという新しい才能をも全国に発信することになりました。

CD発売前にitune等で先行配信されているものをとやどこ管理人も聞いてみたのですが、これドライブで聞くとめちゃくちゃはまります。夕暮れの時の魚津の海沿いを車で走りながら聞いた時には、感動しました。

さらには、以前のエントリーで行った沖縄では、YouTubeでダウンロードしたものをレンタカーのカーステレオにbluetoothで飛ばして北谷町の海沿いを走っていたんですが、富山産の曲になのに「沖縄の風」に自分がなったような感覚に陥りました。

とにかく、この夏のドライブ欠かせないことになる、村井香織のI became the wind.、発売は本日22日です。

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