まったく梅雨を感じさせない夏日の連休明けの富山駅前。
旧暦で七夕を祝う富山の風習で、駅コンコースには七夕の飾り付けが。そんな中、この三連休に、ありそうでなかった漁港直送の海産物が楽しめる食堂「撰鮮とやま」が、駅前広場にオープン。早速行ってきました。
こちらが、その建物。市電の線路と平行に建っている感じです。お店の営業期間は期間限定の3年間なので、思ったより作りは簡素。
入り口から向かって左側奥が食堂エリア、それ以外は海産物の販売コーナーになっています。
まずは、販売コーナーをチェック。梁からぶら下がるのは、飾りではなく売り物の塩ブリ。
お値段は税抜き48,000円也!
お隣のうるめいわしは、一尾300円。
お次は、販売コーナーのメインイベント、ネタケースチェック!
朝獲れのイシモチのお刺身が398円!これ、地元価格です。かなりお手頃。
富山と全く関係がない養殖のブリが置いてあるのはご愛嬌。ここ数年、地元産ブリの不漁により、それでもブリを食べたい富山ケンミンの救世主、それが鹿児島産養殖ブリなんですよね。
ノドグロは1280円。なかなかのお値段ですが、北陸新幹線開業後のノドグロの価格高騰を考慮すれば良心的な価格。さら言うと、地元産ではない長崎県産を堂々と並べて販売している某有名市場と違い、こちとら純粋な岩瀬産です。
とやどこ管理人が驚いたのは、こちら、のどぐろ1尾1800円、これ破格です。調理料300円を払えばお刺身にもしてもらえます。
究極は、こちら、小ぶりののどぐろは900円。ここら辺の小ぶりのの魚って、もともとは漁港の地元の魚屋にしか並ばないものだったんですよねー。それが、新幹線の駅前にある魚屋に並ぶってすごい。
それと、ここに並んでいる魚の漁港、「氷見なら知ってるいるけど、岩瀬、四方、生地ってどこ?」と訝しげに感じる県外の方もいらっしゃるかもしれませんが、心配ご無用、いずれ富山ケンミンの胃袋を満たして来た名だたる漁港。氷見と違い観光地化されていない分だけ、地元に安くて美味い魚を提供し続けています。
と、ここまで、読んで、「地元ミンなら、もって帰れるけど、俺、今からかがやきで東京の自宅戻るんだよ!」思われた方、心配ご無用です、
店内に各種保冷バッグが売っているのに加え、2000円以上お買い上げの方には保冷バッグをプレゼント!っていう太っ腹。「どれでも」2000円以上なので、かまぼこ買って各種お刺身を買ったら丁度それくらいの値段になりますね。
もちろん、氷も取り放題。 ちなみに、氷と刺身を新聞紙でくるんで保冷パックに入れたら余裕で3時間は持ちます。さすが、古新聞紙はなかったようなので、ここは読み終えた北日本新聞を有効活用!?
もちろん、握ずしも置いてあります。
今度はお食事コーナー、入り口左手に大きなメニューボードがあります。
特に気になったのは、本日のとれとれずし、650円! 回転寿しより安いやん!これだ〜、意を決して、
券売機に行くも、生憎の売り切れ!やはり限定20食の壁は厚いですね。
店内の様子はこんな感じでした。
撰鮮とやまを訪れて感じたことは、「価格が怖いくらいに地元レベル」なんですよ。これ、観光客だけじゃなくて、地元ミンが普段使いのお店としても使えます。
事実、ここの店長らしき方が、テレビのインタビューで「観光客の方よりも、まず地元の方に利用されるように考えた。」とコメントなさっていました。
まさに、それがオール地元産ののどぐろをお手頃価格に提供している部分に現れています。さらには、県内の観光客相手のお土産屋には絶対に並ばないであろう鹿児島産ブリが堂々並んでいるのも、本当に地元ミンのホンネを象徴しています。(法外に高い天然物よりも、そこそこ美味い養殖物、つまりそれほどブリが好き。)
この、撰鮮とやま、往年の富山ケンミンがノスタルジーを抱く須田ビル市場のように、地元ミンで賑わうような感じがします。
お刺身に関連するエントリー