カテゴリ: 鉄道王国富山


ついに始まりますゴールデンウイーク。今年の北陸地方は、例年にも増して熱いことになっています。

なんてったって、北陸新幹線の予約が対前年在来線比3.6倍!富山、小松両空港の減少分を差し引いても、前年比で3倍の方々が北陸地方を訪れることになります。(写真は、2015年4月24付読売新聞富山県版より)

そんな中、富山県内でも大変なことになりそうなのが立山黒部アルペンルートではないでしょうか。今年は同じ黒部の観光ルートである黒部峡谷鉄道の全線開通が延期。観光客の皆さんの集中が予測されています。
地元の期待も大きく、地元で購読率1位の新聞社であるは北日本新聞は、立山の室堂に通信部まで設置。富山県全体が立山で盛り上がっています。
(2015年4月26日付北日本新聞より)

そこで、とやどこではアルペンルートの玄関口である立山ケーブルの立山駅に一足先に足を運び、現地の情報を収集。GWに立山駅で困らないための基礎知識をお送りします。

こちらが立山ケーブルの立山駅です。バスで来た方は駅前のロータリーで降りることになります。

まず、体験して頂きたいのが、こちらの熊王の水。立山連峰からの湧水で、本当に美味しい水です。

ここで、空のペットボトルに水を汲んで道中の飲料水にするのは基本中の基本です。

みなさん次々にペットボトルを片手にいらしてます。

そしてもう一つ外せないのがロータリー前にある「おにぎりの志鷹」。

店内にはうどんとそばもありますが、イチオシは、、ほかほかのにぎりたてで出てくるおにぎり。


それを、路上のテラス席で食べると気分は最高です。350円でかなりのボリューム。正直、お腹いっぱいになりました。

こちらは駅ヨコにある駐車場。春スキーの方が多くいらっしゃいました。もちろん無料で、ピーク時にも河川敷に広大な駐車場を用意してあるので、どこかの北陸新幹線の新駅のように常時「満車状態」とうことはありません。

駐車場横にはこいつが鎮座。思う存分撮り鉄も出来ます。

アルペンルートの長野側で車をピックアップしたいなら、こんなサービスも。ネットからの予約なら2万円と少しから。

踏切を渡りロータリーの反対側に行ってみます。向こうにはレッドアローと大根が仲良く鎮座。

右手には、ちてつの立山駅。ちてつで立山駅に来た方のほとんどは立山ケーブルに乗り継ぐため、駅前は閑散としています。

左手には民宿を兼ねた簡易郵便局もありますが、

営業は平日のみ。GW中はほとんど営業していません。ATMは不設置で、出金は窓口でゆうちょカードのみとなっています。立山駅周辺には徒歩で行けるコンビニがないため、お財布の中は余裕を持って。

こちらが駅の入口です。

立山ケーブルを含めたアルペンルートの乗車券は駅ナカではなく、入口横の切符売り場で購入。

長野県の扇沢までの切符が買えます。

注意したいのは、立山ケーブルの乗車券はすべて時間指定になっているということです。よって、窓口ですぐに購入できても、実際に乗車出来るのは1時間後のケーブルということもあります。それでも、個人用のチケットの方が待ち時間は少ないようになっています。

12:04購入で、12:10発は満席、一本見送りで12:20発分の乗車券になりました。服装の関係で美女平までの往復とします。(この日富山市内は夏日でしたが、アルペンルートのほとんどは未だに冬の気温でした。)

駅ナカの売店にはポンチョが売っています。室堂あたりは本当の山岳地域なので、天気は変わりやすくポンチョが必要になることが多いです。高度と物価は比例するの法則はアルペンルートでも当てはまるので、持参されてない方は立山駅で、本当なら大宮駅構内の300円ショップなどで予め購入しておくのが賢明です。

室堂の天候は、駅構内の数カ所に設置された情報モニターがリアルタイムに教えてくれます。富山市内が夏日となったこの日、室堂は6.5度。アルペンルートの一番の難所は服装です。

スポーツシューズも売っています。休日くらいなると一日に一組くらいの割合で「丸の内を歩くような」靴で室堂周辺を散策しようとして、現地の案内人に止められる女性がいるそうです。

天然記念物である雷鳥くんもいます。白いのは冬、黒いのは夏の色です。

もちろんベタな菓子箱もあります。

こちらは駅ナカにある休憩所に併設された売店。

正午過ぎまではのどかですが、

長野側からの観光客が降りてくる午後になった瞬間からこの状態に。よって、食事は先ほどのロータリー周辺のお店で済ませた方が落ち着けます。

こちらが、立山ケーブルの改札。個人客と団体客に分けられます。

改札が始まるとこのような状況に。これは、少ない方のレベルです。前の方も春スキーの模様。尚、ケーブルの乗車時間は8分程度と短いため、どうしても座りたい方以外は早くから並ぶ必要もありません。そもそも、改札は団体客→個人客の順に行われるので、先に並ぼうが後に並ぼうが何れにせよ、個人客が座れる可能性は少ないです。

また、下りケーブルの乗客が下車するのをホームで待ってからの乗車になるので、ケーブルの撮影時間も十分にあります。

改札内から見た団体レーンです。実はこの団体、すべて日本の方ではありません。多くは台湾からの参加とのこと。また、今年はタイからの参加も多くなっています。そんな台湾からの皆さんに人気だったのがこちら、

おなじみの記念撮影ボード。

次から次へと。

なぜか情報モニターも人気でした。

今から、実物を見に行くはずなのに、どうしてモニターを撮影するのでしょうか。

売店のアルプス牛乳も人気でした。中国語表記がその人気ぶりを示しています。

もし、時間に余裕があるなら駅ヨコにあるカルデラ砂防博物館にも是非。鉄道マニアにとっていつも体験会がプレミアムとなる砂防トロッコの展示もあります。

しかし、ケーブルの乗り継ぎだけにとどまらない色々な見所がある立山駅。実は、ジモティーはドライブがてら立山駅に来て周囲を散策して気軽に休日のレジャーとしているケースも多いんです。

シーズン中の立山駅周辺は観光客のワクワク感が伝わってきて、いるだけでも本当に楽しいのです。

今年は、北陸新幹線からのお客様に加えて、台湾とタイの方々で大いに盛り上がる立山駅で、例年以上の是非ワクワク感を感じて下さい。

(後日談)
今年は5月3日が入り込みのピークになったようです。

もう富山ではお馴染の風景となった市電こと路面電車の駅シタ乗り入れ。

いつもは、外から見ているばかりでしたが、今回は実際に市電乗ってみてこちらの駅シタに入る時は、どのような様子なのか実際に体験してみました。

やってきたのは新しく「電鉄富山駅エスタ前」となった旧「富山駅前」駅。ここから、市電の「走る高度経済成長期」、地鉄7000形乗り込みます。

まずは内部チェック。こちら運転席。ブレーキとマスコンとメーター一つというシンプルな構成。

この降車ボタンがまたいい味出してます。

雑音まみれのアナウンスが今にも聞こえてきそうな天井スピーカー。

しかし、運賃箱はICカード対応。ちてつ発行の「えこまいか」かライトレール発行の「パスカ」で20円引きの180円で乗車可能。
個人的にはデザインがいいので「パスカ」がオススメ。

そしてこちらも、ローテクの中にあるハイテク、情報モニター。

電車は富山駅のE7系を見ながら駅シタを目指します。時速260kmと時速26Kmが横に並んだ瞬間です。

ポイントを右折して市電は駅シタ手前で一時停止。いつもの風景ですが2つのホームのうち一つが空くのを待ちます。

ホームが空き、電車は駅シタへ。駅に到着すると運転手が交代し、方向を変えて出発します。

一駅で下車するのももったいないので、そのまま富山大学方面へ向かいます。写真は市電から眺めた富山駅前です。市電の新型車両サントラムが見えます。

先ほど乗車した「電鉄富山エスタ前」を横目にポイントを直進。

途中、丸の内の交差点で環状線セントラムと別れていきます。セントラムは東へ、市電は西の神通川方向へ。

神通川を道路との併用橋で渡ります。この区間はもともとも単線区間でしたが、市電の輸送力増強ため橋そのものを架け替え3年前に複線化。鉄道王国富山の本気度を見せつけてくれます。

市電の橋上から眺めた神通川です。向こうに見えるコンクリートの橋が北陸新幹線の橋です。

橋を渡って最初の駅が「富山トヨペット本社前」駅。昨今流行りのネーミングライツ駅です。改称は北陸新幹線開業日と同じく3・14。
以前は「新富山駅」という名称でした。

次が終点の大学前駅。

市電の中では唯一の一面一線駅です。

帰りはこちらの最新車輌で折り返したが、7000形と同じ路線を走っているとは思えないくらいスームーズな乗り心地。

7000形とは異なり、ハイテクな運転席。

後方から丸の内方向を眺めます。ここらへんの軌道は昔懐かし石畳方式。最新のLRTが懐かしい軌道上を走ります、
途中8000形電車とすれ違います。セントラム開通前まではこちらが最新車両でした。

富山駅の手前ではいつもの例のごとくホームの「空き待ち」が。そして出てきたのは最新のセントラム。

後方から見た富山駅手前のポイント。この複雑なポイントを直進して、市電は駅シタへと入って行きます。

今回、市電に乗車して感じたことは、駅シタ乗り入れによって、富山駅を境に繁華街の西町方面の系統と大学前方面への系統が事実上分断してしまったということです。

以前なら旧富山駅前駅から次の新富町までは2分もかからないくらいだったのに、富山駅シタ乗り入れで、ホーム空き待ちや運転士交代により今までより6〜7分所用時間が増加してしまいました。

実際に駅シタ乗り入りを開始して最初の平日となった3月16日、駅シタ乗り入れを知らなかった電鉄富山駅から電鉄富山駅エスタ前で乗り換えた大学前に向かう市電の乗客から、「どうして、わざわざ徒歩で移動した富山駅に市電で戻って来なきゃいけないんだ。」という苦情が殺到。ちてつは急遽、朝夕に限り、駅シタを経由しない市電を設定しました。

全国的にも話題となった、路面電車の新幹線駅乗り入れ、運営的にはまだまだ試運転状態です。

インダストリアルデザイナー水戸岡鋭治氏。JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」のデザインで一般の方にもその名は浸透しましたが、最近は九州のみならず全国でも水戸岡氏デザインの車両を見かけることができます。

こちらは、山梨県内と富士山麓を結ぶ富士急行線の車両。(写真は昨年度、現地で撮影。)

東洋経済記事 なぜ水戸岡列車が全国で増殖中なのか

そんな、水戸岡列車、実は富山にもあります。
筆頭はこちらのアルプスエクスプレス。お馴染みちてつのレッドアローです。電鉄富山駅と立山駅、宇奈月温泉駅の間を休日を中心に運行されています。

こちらは2号車の車内。本当に立山連峰を眺める特等席となっています。


車内全体が水戸岡ワールドを醸し出しています。


水戸岡列車の特徴がデッキ部分にある、暖簾です。

こちらは富士急行のものですが、車両ごとに赤い暖簾と青い暖簾があるのも水戸岡氏のこだわり。


通常客席がある1号車と3号車の車内。座席間に設けられたテーブルが旅の盛り上げに一役買ってくれます。

このアルプスエクスプレス、休日を中心に運転ダイヤは(特急列車なので当然ですが)公表されているので、予定をたてて乗車することが可能ですが、もう一つ神出鬼没の水戸岡列車が富山にはあります。

それが、
こちら市電のレトロ電車です。一応はこちらも休日中心の運行ですが、一定のダイヤは公表されておらず、どうしても乗りたい時は新幹線駅シタの市電乗り場で待ち伏せをする必要が。
ただし、市電は本当にゆっくり走り信号待ちも多いのでマリエ前で見かけて急いで走っても、間に合うことは多々あります。

こちらがレトロ電車の車内。大正モダンと水戸岡ワールドがしっかりコラボ。


キルト模様の「水戸岡シート」もしっかりあります。

と、ここまでは鉄道の水戸岡コレクションでしたが、富山には、おいしいケーキを楽しめる水戸岡コレクションも存在します。

富山駅内にあるFERVERフェルベールというお店で、実はここはあの「イセのたまご」が経営。朝どれの卵で作ったケーキが人気のお店です。

店内の椅子はまさに水戸岡列車そのもの。

水戸岡列車のお約束、ベンチシートもしっかりあります。

時間がない方も、新幹線の待ち時間でしっかり水戸岡ワールドを堪能できます。

鉄道王国富山にもある水戸岡コレクション、全国の水戸岡列車制覇を目指しているみなさんはもちろんのこと、水戸岡列車未体験の方は是非富山で水戸岡ワールドに触れてみてください。

(後日談)
レトロ電車ですが、運行予定が組まれていました。

富山市岩瀬地区。江戸時代は北前船の拠点として大いに栄え、明治に入ってからも貿易港の町として富山市の海の玄関口としての役割を長年に渡り果たしてきました。


北前船で巨万の富を築いた富山市岩瀬地区の森家。重要文化財に指定されています。


そんな、岩瀬地区には1920年代に富山市中心部とを結ぶその名も「富岩鉄道」(ふがん)が開通。後にちてつの前身となる富山電気鉄道と合併しますが、戦時中に貿易港を結ぶ交通機関だったため鉄道省に移管。そのまま戦後も国鉄とJRの「富山港線」として営業してきましたが、1990年代以降は度々廃止論争の俎上に乗せられてきました。

転換となったのは2002年に初当選した森雅志富山市長が掲げたコンパクトシティー構想。鉄道を中心としたコンパクトな街づくりを目指すこの構想が、赤字の富山港線に白羽の矢をたてたのでした。

森市長は赤字だった富山港線をJRから無償で譲り受け、路線の全てをLRT化。全国でも初となる普通鉄道を軌道化するという試みで、赤字路線は一躍鉄道王国富山のシンボルとなりました。

今や富山市北部地域の重要な足として根付いているポートラムことライトレールに富山駅北から乗ってみました。

始発駅のライトレール富山駅北駅です。富山駅に隣接しているのに、富山駅北としているのは、5年後をめどに一足先に駅下に乗り入れている市電と相互乗り入れをするためです。ライトレールの各駅のデザインはこのスタイルで統一されています。

乗車前に富山駅北口駅舎でICカードを購入。富山駅北口駅舎はあいの風とやま鉄道の管理ですが、ライトレールのサービスカウンターも同居。しかし、あいの風とやま鉄道ではこのICカードは使えません。逆にポートラムではSuicaは使えません。その部分が複雑です。

こっちがICカードPASSCAの実物。運賃が20円割引の180円となり同一日の4回目以降の乗車は無料。さらには、市電の運賃も20円割引となるため地元人の多くが所持。カラバリは色々あるみたいですがライトレールの気まぐれで発行。(発注ロットごとに色が変わる?)本当はオレンジ色のが欲しかったのですが、窓口の方に紫のしかありませんと言われてしまいました。

路線図です。13駅を24分間で結びます。

そうこうしているうちに、ポートラム登場。

車内の様子です。新幹線開業を機に、今回座席シート地をE7系と同一のものリニューアル。ポートラムの本気度が伺えます。

いざ、出発。(もちろん別撮りです)

ポートラムは富山駅北口の街路樹にそって進みます。運転台前方に見えるモニターは車両後方とドア横を映しています。

しばらくして、ポートラムは右折。

1分後最初の駅であるインテック前に到着。富山市のシンボルとなっているガラス張り高層ビルが本社です。

インテック前発車後は、螢川のモデルとなったいたち川を渡ります。

しばらくして、今度は左折。ここまでが、ライトレールとして道路上に新設された区間で、左折した後は旧富山港線だった専用軌道を走ります。

専用軌道に入った最初の駅が奥田中学校前。ライトレール開業時に新設された駅です。

駅には多くの奥田中学校、通称「奧中」の元気なみなさんが。

専用軌道区間はそれなりのスピードで疾走します。

こちらは粟島駅(大阪屋ショップ前)。カッコ書きは注釈ではなく、正式な駅名の一部。富山県内に多くの店舗を構えるスーパー大阪屋ショップの請願駅として新規に開業しました。

こちらは城川原駅。富山港線時代に車両基地があった関係で、ライトレールの本社が併設されています。

城川原駅にはポートラムの車両基地も併設されています。

途中、旧富山港線のガーター跡を横目に運河をオーバークロス。

蓮町駅では、ポートラムと富山市四方地区を結ぶフィーダーバスと遭遇。

こちらは東岩瀬駅。奧に見える建物が富山港線の旧東岩瀬駅とホーム。取り壊しを免れ、待ち合い室として利用されています。向かい側がライトレールの富山駅方面へのホームです。

こちらが、最終駅の一つ手前の競輪場前駅。かつては、競輪開催日のみの臨時駅でしたが、ライトレール開業とともに常設駅に。しかし、この日は非開催日だったので、利用者は無し。

車窓に運河上のマリーナが見えたら終点の岩瀬浜駅はすぐ。


24分かけてポートラムは岩瀬浜駅に到着。

駅ヨコはバス乗り場になっています。ここからは、薬業の町富山市水橋地区へのフィーダーバスが出ています。また、休日には新湊大橋経由で海王丸パークへと行くバスも運行されます。

先ほどのマリーナ方向に歩いて行くと、表れるのは岩瀬カナル会館。 前回紹介した、富山環水公園とはポートラムと並走する「富岩運河」を行く富岩水上ラインで結ばれています。

日本海の宝石白海老を食べることが出来るレストランもあります。

会館の後ろがマリーナとなっています。またここは、富山港線時代から鉄道の撮影スポットになっています。この写真も、本当はポートラムが橋の真ん中に差し掛かった時にシャッターを切りたかったのですが、なかなかうまくいきません。

こちらは、タイミングが遅すぎた写真。

今度は、桜とポートラムというテーマでシャッターを切ろうとして、やはり失敗。

しかし、ポートラムを見ていると、あちらこちらでこいつの写真を撮りたくなってきます。やはり、こいつはE7系以上の伊達男だからでしょう。そこで、

とやどこからの提案

北陸新幹線の次はポートラムの撮り鉄をしよう!

新潟トランシス製のその車両はその中も外も近未来的な印象を与え、鉄道王国富山のシンボルに相応しい様相です。以前のエントリーで、市電や高岡の万葉線を「昭和」と表現しましたが、同じ軌道でもポートラムは「今」なのです。

E7系で感じる躍動感をポートラムでも同じように感じることができます。例えば、
岩瀬浜駅近くを疾走するポートラムのフェイスと、

新高岡駅でのW7系のフェイス(実際にはテイルですが)、

時速60kmの小柄の奴が、時速260Kmのモンスターに全くひけをとらない存在感を表しています。これもポートラムが持つデザインの妙なのですが、それにしても素晴らしい。E7系の10年も前にデザインされた車両が、色あせるどころかむしろかがやいているなんて。

富山駅北を発車前のポートラム、芝生を敷き詰めた軌道なんて新幹線には真似が出来ない芸当です。


画質が低いですが、雪の日はこうなります。

とにかく、いろんな場所でシャッターを切りたくなるポートラム、富山の撮り鉄のイチオシポイントです。

関連エントリー
富山県高岡市 チンチン電車が未だに健在な街

以前のエントリーで「富山の自然美の移動劇場」と表した、あいの風とやま鉄道ですが、その「鑑賞券」たる一日乗車券がかなりいい味だしています。
お値段は1500円。例えば、黒部高岡間の片道運賃が1110円なので、一日どころか半日で往復しただけで元がとれてしまう計算になります。

Coolなのは、お値段だけではありません。
自社オリジナル塗装の521系電車が台紙のフェイスを飾ります。ちなみに、オリジナル塗装は、海側が青、山側が緑の「通常」タイプと、
その逆の「限定?」タイプが存在します。
こちらは、海側が緑のタイプ。

しかし、何と言っても嬉しいのは、3.14の日付が入った硬券の切符ではないでしょうか。使用後も記念品として使えるデザインがcoolです!

この一日乗車券のすごいところは、車両デザインと同じように、青タイプと緑タイプの二種類が用意されているところです。
青券はファンクラブ、緑券は窓口販売で入手可能です。ファンクラブ用の青券には金額が記入されていません。

そして、圧巻が先述のファンクラブです。ファンクラブ会費1000円を払うと、もれなく一日乗車券がついてきます!

窓口販売より500円も安いのはcoolすぎます。ただし、会費振り込み後の郵送による発想なので、GWに1000円で「富山の自然美の移動劇場」を楽しみたい方は、今から申し込む必要があります。
むしろ、1000円で乗り放題、会員証付きなら、これ絶対に超絶に買いですよね。

そして、実際にあいの風とやま鉄道の駅に着いたら、入手して欲しいのが、こちらのガイドブック。もちろん無料。

このガイドブックの凄いところは、あいの風とやま鉄道の全ての駅について、駅女子と言われるレポーターがその周辺の観光スポットを紹介しているところです。これは滑川駅のものですが、結構、地元人しか知らないスポットが載っています。

しかし、全ての駅に観光スポットが存在する訳ではありません。お隣、周囲は水田しかない無人駅の東滑川駅はどうするのかと思っていたら、
「何もない」が、一番の魅力! と、やりますねあいの風とやま鉄道。 と、ここで、今回は一言で、

とやどこからの提案

ゴールデンウィークは1000円で富山の自然美を堪能しよう!

前売り「鑑賞券」のお申し込みはお早めに。





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