カテゴリ: 鉄道王国富山

150908_00_belles_logo
(お詫び: 当初、予告エントリーで「べるもんた」を「水戸岡トレイン」としていましたが、全くの事実無根、城端駅でJR西日本金沢支社の偉く見える人(えらそうな人ではないですよ・・)聞いても、「そりゃ、水戸岡さんに頼めたらよかったけど、そんな予算あるわけないでしょ。」と言外に言われたので、とにかく事実と異なることをエントリーした件、深くお詫びします。)

この秋から、週末に氷見線と城端線で運行されるジョイフルトレイン、

150907_01_belles_out


「ベル・モンターニュ・エ・メール」

この名前を聞いて、とやどこ管理人も含めて多くの方は頭の中に多くの????マークが出たと思いますが、フランス語で「美しい山と海」という意味で、かなりベタなネーミングではあります。

IMG_2002
 (C) KNB

運行区間は、土曜日が新高岡から氷見までの氷見線ルート、日曜日が高岡から城端までの城端ルートとなっています。

特に注目すべきなのが、土曜日に新高岡から高岡駅をまたいで、城端線から氷見線まで直通運転する部分なんですね。
IMG_2054
 (富山新聞 9月22日付より)

氷見線と城端線って、もともとは「中越鉄道」っていう私鉄で、もともとは一体的に運行されていた(らしい)んですが、大正の時代に入って国鉄になってから氷見線と城端線になったそうなので、今回直通運転が実現するとなると、90年ぶりの快挙!みたいな感じになるわけです。
鉄分が濃い人にも注目の、そんなベル・モンターニュ・エ・メール、


舌噛みそうなこの名称、ちゃーんと愛称も用意されていてその名も「べるもんた」。「ニュエメール」の部分が省略されてまっせ!?というつっこみはさておいて、そのうち「べるもん」と略されそうな愛着がわくその名前に、一足先に運行されている能登線の、
花嫁のれん
「花嫁のれん」よりは堅苦しくなくていいなと思ってしまい、どうしても金沢と比較してしまう悲しき富山ケンミンの性が悲しい・・・・・・、と冗談は置いておいて、

「花嫁のれん」はれっきとした特急列車ですが、「べるもんた」は快速列車、指定席料金520円を払うだけで乗れてしまいます。

しかし、この520円という価格が、なかなか曲者で、先月の一番列車の発売日にはわずか3分で完売。
20150923_012026198_iOS
 (富山新聞 9月11日付より)

とやどこ管理人も、インターネットから土日の全列車に期日前の予約をかけましたが、土曜日の氷見線運行分は全外し・・・・・・、唯一買えたのが、
150907_02_belles_time_b
城端を14:14に出発する「べるもんた」54号のみという結果に。

20151009_025933502_iOS
 もちろん、窓側ではなく通路側です。

10月11日当日、富山県南砺(なんと)地域はは生憎の天気になりましたが、城端駅に前のりして、高岡駅からやってくる「べるもんた」53号を待ち構え、撮影に臨みました。
やってきたのは、JR城端線の終着駅、城端駅。
IMG_2528
テンション高いポスターが貼ってあります。


テンション高いのは、JRのみなさんも同じ。この日は、城端駅は言うに及ばず、新高岡駅、さらには金沢支社からの援軍も多数、城端駅のホームにいらしていました。

地元、観光協会の方はべるもんたの特製バッジを配りまくり、「べるもんたに手を振って!!」とアピール。


援軍部隊も、高岡からやってくるべるもんたを歓待すべくプラカード選びに余念がありません。


そうこうしているうちに、「列車がきます」案内が。撮り鉄さんもファインダーを覗きます。


1番線ホームも臨戦態勢に入ります。

そうして、やってきたべるもんた。

撮り鉄さんたちのシャッター音も響きまくります。

満席の車両からは多くのお客さんが、、と思いきや、あまり降りてきません。

みなさん、下車するの名残惜しいかのように、車内見学をされていました。

もちろん、記念プレートを使った撮影会もありです。ちなみに、こちらのお二方、べるもんた内にすごいものを持ち込んできました。

ホームでは一人一人お出迎え。

10分ほどして、やっと車内に乗れることに。紅色の衣装を着た方は、飲食スタッフの方。寿司の予約が入っているお客様の座席を手短にセッティングして行きます。

車両前方にある寿司コーナー。短い折り返し時間で、職人さんが奮闘中。作り置きじゃなくて、発車前に握っています。この贅沢さ。

寿司コーナーの横は、売店です。

ボックス席には、テーブルが設置されています。

テーブルを広げるとこんな感じになります。記念バッチと指定券並べて見ました。

こちらは、超激戦区である、パノラマのカウンター席。ただし、城端線は揺れるので、座った方いわく、かなり乗り物酔いするとのこと。

車内には、沿線の伝統工芸品である井波らんまの装飾もあります。

洗面台も少しだけおしゃれ。

シールを貼っただけですが、扇風機もべるもんた仕様。

そして、今回、車内の人気を独占したのが、まさかの、べるもんたonべるもんた!パッケージまで、べるもんた色。持ち込んだのは、先ほどの記念プレート撮影の方。みなさんに、「どこに売ってるんですか?」の質問攻めに。もちろん、自作とのこと。しかし、べるもんたは走り始めて2日目なのに、こんなの作るなんて大人の鉄ヲタさんはすごい!

 外からも人気の、もう一つのべるもんた。

 べるもんた内を走るべるもんた。まずは、井波らんまの上に停車。

次は寿司のネタケースの上に停車。そのたびに、カメラを持った人が殺到。発車前から、車内は大盛り上がり。

発車直前に、飲食スタッフがオーダーを取り始めて、旅情は一気に高まります。

そして、発車! みなさんに、手を振って見送られていきます。

 援軍部隊もお見送りです。

もう一つのべるもんたも見送られていきます。

発車直後、握りたての富山鮨が早速振る舞われます。

日本酒のセットは、その場で瓶から注がれます。(許可を頂いて、撮影しています。)

こちらが、日本酒セットのおつまみと、富山鮨。とやどこ管理人は、日本酒が苦手なので、ワインセットもあればいいのにと思う今日この頃。これ、絶対に辛口の白ワインにも合いますよ、金沢支社さん。
ついでに、ブーブークリコセットとか出して、女子旅を取り込んじゃうのもありなんじゃ!?

車内では、砺波市観光協会の方が記念カードと、乗車証明書を配布。嬉しい演出。

こちらは、車内検札ではなく、指定券に記念印のサービス。

指定券と、乗車証明に記念印を押してもらい、こんな感じに。

こちらは、記念品として配られたべるもんたファイル。

途中停車駅でも、乗客を喜ばす演出が。こちらは、福光駅。右側の版画は、この地に縁がある棟方志功作。

福野駅では怖いのがお出迎え。

 戸出駅では、萌えキャラが。

圧巻は、砺波駅。チューリップ君の出迎えに加え、

 プリンセス チューリップ2015の金田優香さんキターーーーーーー!!

 そして、まさかのサプライズ、チューリップonべるもんた!

 車内はお祭り騒ぎに。いくつものレンズが金田優香さんに向けられます。

プリンセス チューリップに負けじと、こちらのべるもんたも散居村を疾走。

二台のべるもんたが北陸新幹線をアンダークロス。

新高岡駅を過ぎると、終点高岡駅はすぐ。

高岡駅には定刻着。べるもんた同士で記念撮影。

と、もう一つのべるもんたを撮影しまくっていたとやどこ管理人が余程珍しく見えたのか、べるもんたの「オーナー」様から、べるもんたオリジナルカレンダーをもらってしまいました。なんで、今日が城端線初日なのに、城端線を走るべるもんたがプリントされているんだ?と思ったら、試運転の時撮影しとのこと。 とにかく、大人の鉄の本気度はすごい!!

と、乗客のみなさんは、高岡駅に着いたら、記念撮影等、思い思いの時間を過ごされていますが、

こちらの寿司コーナーでは、時間との戦いが、、搬出は当然ですが、

なんと、調理台は組立式で、その撤収に追われていらっしゃいました。べるもんたを回送に出すのに制限時間があるみたいです。この間も、JRの駅員が「あと、何分で出さなきゃ。」と言ってました。

まさかの、流し台まで取り外し式です。

すべてのセッションを終えたべるもんたは、車両基地へと旅立って行きました。

今回、初めて乗ったべるもんた、感じたことは、ジョイフルトレインは、見ると乗るとでは大違いということです。

当初、悪天候もあり、車齢を明らかに超えたキハに揺られて城端駅に向かう時の気分は憂鬱そのもの。富山湾の美しい景色が見れる氷見線ならともかく、田園風景が中心の城端線のジョイフルトレインて正直失敗だろうなとまで思っていたのですが、いざべるもんたに乗り込むとそんな考えは一瞬に吹き飛びました。

ベタな表現ですが、とにかくワクワクするする楽しさが次から次へとやってくるんです。車内にも、一種の一体感が漂っています。こればかりは、実際に乗ってみないとわかりません。同じような感覚を、トワイライトエクスプレスのラウンジカーでも感じたと、同じ車内にいらしたある乗客の方はおっしゃっていました。

正直、帰りの50分は余りにも短く、もう終わりなの?という感覚になりました。そして、もう一度乗りたいという気持ちにもなりました。トワイライトの乗客の多くがリピーターになるというのも頷けます。 

ワクワクしていたのは、我々乗客だけではありません。沿線の南砺地域の方々も、このべるもんたが通る度に「おっ、来たな!」という感じで、盛り上がっているように感じました。良い感じで、ワクワクが連鎖反応している感じです。

乗客だけでなく、沿線の方々までも元気にしてしまう、ジョイフルトレイン、さらには鉄道の威力ってすごいって感じた週末でした。

産声をあげたばかりの、県内JR初のジョイフルトレイン、べるもんた、狙い目は、日曜の城端発便です。金沢から城端に向かうバスを利用して周遊観光するのも手ですが、単純に高岡ー城端を往復するのも十二分に楽しいです。

知名度が上がる前の、今が狙い目です。


開業して半年が経とうとしているあいの風とやま鉄道。

先月、6月までの開業3ヶ月間の利用状況が発表されましたが、なんとJR時代の実績の7.5%増しの、1日あたり4万4000人が利用!東海道線の小田原と熱海の間の利用者が4万1000人だから、これってすごい数字ですよね。

もちろん、弊害も出ていて、朝7時台の富山→魚津間と夜八時台の富山→高岡間の電車の乗車率が120%越え。これ、富山の鉄道では大事件です。


あいの風では、これを受けて、9月7日より、該当時間に1便ずつの計2便の増便を開始。いわゆる平行在来線の中でも、この高岡ー魚津間はJRが新幹線開業後も保有する意思を示したほどの富山の「ドル箱」区間なので当然のことなのかもしれませんが、それでも3セクの中では快挙です!


次なる目標は、3セクの優等生、ほくほく線を持つ、北越急行でしょうか!!!


さて、そんなあいの風の乗車率を大きく下支えしてくれているのが、北陸新幹線。あいの風の定期外利用率が推定以上に上昇しているらしいので、北陸新幹線から多くの観光客があいの風にも乗り換えているのでしょう。

JR西日本もお盆期間中の北陸新幹線の利用者数を発表しましたが、糸魚川~上越妙高間で、先月8日から17日までの11日間の利用者数が約38万人と「特急はくたか」時代の2.5倍に増加したことが発覚!!
富山空港の利用者減を差し引いても、昨年よりも富山を訪れた方が相当増加したことがわかります。

ますます盛り上がっている鉄道王国富山・・・・・・、と、肝心のおひざ元ではトホホ・・・。

富山市も、富山駅のいわゆる南北接続について発表しましたが、南北接続の前提となる現在のあいの風とやま鉄道の魚津方面の路線の高架化の完成が今から3年半後、
     (c) KNB


セントラムとライトレールの接続がさらにその1年後と、

          (C) KNB

この状況なら、みんなが待ち望んでいる南北自由通路の完成も今から4年ほど待たなければいけないという現実を改めて目のあたりにしました。

90年代、まだ前知事の中沖氏が北陸新幹線の実現に向けて奔走していたころ、北陸新幹線の完成より富山駅の完成が遅れるなんて誰が想像したでしょう。

史実は小説よりも奇なり。

(後日談)
朝の、増便については、早速、地元テレビ局の夕方ニュースのトップで報じられていました。
  (c) TOYAMA TELEVISION BROADCASTING Co.,ltd.

しかし、地元の3セク鉄道の増便がトップニュースに来るとか、我が富山、本日も平和なり。



最早、全国的に有名になってしまった「氷見」。そのランドマークとなっている「氷見番屋街」はこのお盆も、大いに賑わっていました、というより賑わいを通り越して、立錐の余地もない状況。
飲食街は身動きがとれず、

テーブルはもちろん満卓、

魚売り場もご覧の通り、

極め付けはこちら、回転寿し、

あえてピンが外れている写真にしていますが、店内の中から列が伸びています。

もちろん、駐車場は満車です。

皮肉なことに、北陸新幹線の富山駅より人口密度が高くなっている氷見番屋街。
ホリデーシーズンの氷見は、近づくべきではないのか?

それを、解決すべくとやどこがオススメしたいのが、氷見番屋街から橋を渡り400m、この春オープンしたばかりの氷見漁業交流館「魚々座」です。

この魚々座、いわゆる漁業の資料館なのですが、実は館内で氷見の魚介類を味わうことができるのです。そして、ここが大事なのですが、入館料300円を払っても、全般的に安く食事も出来てしまうのです。もちろん、小学生以下は入館料無料なので、家族でも安心。さらにさらに、館内の雰囲気は港区あたりにありそうな、コンセプトレストランの様相。とにかく、一度行けば、その素晴らしさが分かります。

今回は、富山湾の美しい景色を楽しみながら、この魚々座を目指しました。

JR高岡駅にやって来ました。この昭和な雰囲気満載のキハで氷見を目指します。


10分程度走ると、富山県のポスターなんかによく使われる義経岩が見えてきます。冬だと背景に立山連峰が見えますが、夏は雲が多く立山連峰は見えません。 (訂正 こちらは、義経岩ではなく、女岩でした。)

途中の雨晴駅で下車。

ホームの真横に富山湾が迫っていて、のどかな雰囲気を漂わせています。

実は、ここ雨晴駅で途中下車したのは、ここから富山湾の美しい景色を眺めながら、自転車で氷見を目指すためです。鉄道王国富山は、最近ではサイクリングロードを整備してグランフォンドなどの大会を開くなど自転車王国にもなりつつあります。特に、ここ雨晴から氷見にかけてのロードは「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した富山湾の魅力を堪能できるコースとなっています。

一回貸し出し料金200円を払い、マップをもらって出発です。ちなみに、このレンタサイクルは、氷見駅、魚々座、その他の氷見市の公共施設で乗り捨てが可能です。そういう部分も便利です。

まずは、Uターンして海辺に下り、生女岩を鑑賞、これが天気がいい冬のシーズンなら、

こんな感じになるそうです。

映画のセットにありそうなバス停を見ながら、海辺のサイクリングロードを目指しまします。路上にあるのがサイクリスト向けのガイドペイント。小さく右折を指示しています。

右折して目に飛び込んで来たのは、踏切越しの海。このワクワク感!

風景が夏しています。

海水浴客で盛り上がる海辺を疾走します!

途中、こんな誘惑も、しかし、氷見までガマン、ガマン。

ここは沖縄かと思うほどの美しい海。

途中、防風林の中を抜けていきます。

暫くすると、並走する県道へと導かれます。

こちらは、氷見市の植物園。

途中、色んな場所で「本物」のサイクリストと遭遇するので、ママチャリのとやどこ管理人は素直に道を譲ります。

防風林越しの富山湾もまた美しからずや。

この風景も好きだなー。と、あまりの富山湾の美しさについつい写真を撮ってしまい、全く前に進まない事態に。

意を決してペダルを漕ぐと、目的地魚々座はあと少し。

しかし、橋越しの氷見の市街地を見ていると、ついつい寄り道したくなります。

こちらは、現役の氷屋さん。雰囲気がcoolでいいですね。(氷屋さんだけに、、、)

氷屋さんの向こうには、からくり時計ならぬ、からくり橋なるものがありました。

30分に一度、スモークの中から人形が出てくる仕組みだそうです。

しかし、寄り道だらけの、サイクリング、本当に魚々座にたどり着けるのか?

つづく








地元JNN系のテレビ局であるチューリップテレビが、GW期間中、北陸新幹線の各駅を利用する観光客各50人を対象に駅についての感想のインタービューを行いました。

    (c)Tulip-tv inc.

そのうち、富山県についての良かった点の筆頭が、やはり駅シタ乗り入れの市電。これは、50人中22人の方が挙げていました。

新幹線の改札から徒歩30秒はかなりのインパクトがあったみたいです。

逆に悪い点として挙げられたのは、やはり北口への通り抜け問題。10人と少ないのは、もともと北口へ行く人の数が少ないからと考えられるため、北口に向かわれた方のほぼ全員がそう思われたはず。

そこで、とやどこでは実際に新幹線のあいの風とやま鉄道のりかえ改札からあいの風とやま鉄道の連絡橋を渡り北口まで移動してみましたが、その途中にも本当に困惑されている方々と遭遇しました。

こちら、ホームから階段で移動しないとたどり着けない新幹線の「のりかえ出口」。

改札機横には、真横にあるあいの風とやま鉄道改札への案内版が設置されていますが、その理由は、

なんと、新幹線改札からは柱の死角となりあいの風とやま鉄道の改札が見えない状態なのです。

そんなことにもめげずに、こちらの発券機で通行券を受け取ります。

感熱式の発券機でした。

ここを通り抜けて、まずは左折。

左折後、すぐに階段を下ります。富山で休もうのポスターがありますが、北口への移動は休ませてはくれません。

階段を降りて、今度は仮設感が漂う通路を抜けていきます。

突き当たりを右折して階段を昇ります。ここが、あいの風とやま鉄道の中央改札との合流点。

突き当たりを左折すると、

またもや階段を昇ります。

その後、連絡橋を渡り、

突き当たりを下り、

階段を二回下りたら、

やっと辿り着いた北口。この後、写真に写っている御年配の夫婦は階段の上り下りが多すぎると駅員にクレーム。

こちらは、別日に撮った北口改札。キャリーバックを持った新幹線改札口からのお客様は駅員に「本当に辿り着けるかどうか不安だった。」と、おっしゃってました。

あいの風とやま鉄道ホームをぬけての北口への通り抜けは、地下通路をぬけて北口に向かうより、むしろ混乱を招くと感じました。

一日も早い自由通路の開設が望まれます。









金沢駅から遅れること20年、ついに我が富山駅も「在来線」の高架化が実現しました。しかし、なぜか、金沢方面の発着ホームのみ。新潟方面への発着ホームの高架化の実現は3年以上かかる見込み。

そんな、ちょっとトホホなあいの風とやま鉄道の高架化されたホームを定点観測して来ました。写真は、泊方向からの満員の二両編成の電車が到着した横に、高岡方面への電車が発車待ちをしている様子です。

金沢方面へホームを眺めた様子です。ホームの柱は新幹線ホームと同様の立山杉をデザインしたもの。特急電車の発着がなくなった分、普段のホームは閑散としています。

こちらは、金沢方の先頭にある2番のりば。主に高山線の発着に使われています。

このホームの唯一の特急列車となってしまった、ひだの案内表示。サンダーバードの表示もここに並べたいですね。

駅名標と時刻表。あいの風とやま鉄道の時刻表にも「赤字」があり、一瞬特急列車かと思いましたが、あいの風ライナーでした。このあいの風ライナー、通勤ライナーとしての位置付けですが、グループ利用の方々の中にはビールを片手に駅弁を楽しむ様子も見られ、さながら北陸線の特急のような状態になっています。

こちらは、ホームの新潟方面を眺めてみた様子です。ホーム右の一段高い位置に、北陸新幹線のホームが見えます。

E7系はこのような感じで見ることなります。

新幹線ホームから見ると、あいの風とやま鉄道のホームはこのような感じに。一段どころか三段ほど新幹線ホームの方が高いですね。

新幹線ホームからあいの風とやま鉄道の車両はこのような感じで見えます。




こちらは、電車到着時、混雑で行列必至のエスカレーター。

エスカレーターを降りると、中央改札までは一旦戻るような形になります。

これが、話題の新幹線乗り換え改札。右に行くと、新幹線改札、左に行くと、とやマルシェ。

しかし、この改札の後方にある案内表記からもわかるように、あのエスカレーターに乗ってしまうと、また階段を上ってこの改札まで来なければいけません。高架ホームである1〜3番線のホームから直接この改札まで降りられる階段はホーム端の目立たない場所にあります。

改札外から見た乗り換え改札の様子です。右側のポールがかなり美観を損ねています。駅前の金網もそうですが、そういう部分の配慮も必要ですね。

こちらは、新幹線の改札。当然のように利用者は疎ら。多くの新幹線利用者がホームからエスカレーターに乗ってしまうため、この改札の存在を知る由もありません。

新幹線ホームにはこのような案内表示もありますが、正直coolではありません。外国からの利用客も考慮して、成田のLCCターミナルのような大きなイラスト表記にすべきです。

関連エントリー

最後に、高架ホームに、なんとなく珍しいと感じてしまう光景を。城端線からの折り返し列車が、高岡行きの列車として利用されていました。

車掌はあいの風とやま鉄道の方でしたが、運転手はどちらの会社の方だったのでしょう。

新しく高架化となったあいの風とやま鉄道のホーム。しかし、真横にあるのに北陸新幹線の富山駅ホームとは連係がうまく取れていない印象が。このままでは、富山駅の二次交通の主役を駅シタ乗り入れの市電に奪われたままになりそうです。

その点、上越妙高駅のトキ鉄は本当に上手にアピールしてますね。
関連エントリー


元JRという矜持を胸に、あいの風とやま鉄道を新幹線利用者にさらにアピールして頂きたいです。


↑このページのトップヘ