2016年05月



最近巷を騒せている某センテンススプリング誌。その取材内容のえげつなさは置いておいて、スクープの連続、とやどこ管理人もついついコンビニで買い求めてしまったくらいなので、「ゲス」な勘ぐりをすれば、ここ数ヶ月で相当な売り上げだったのでは。

それに比べて、センテンススプリングのライバルと自負されている某誌、最近とんと元気がない。
そんな元気がない某誌の別冊に、最近、北陸新幹線の開通後の富山を揶揄した記事が掲載されたとか。

天下の矢来町にビルを構えられます東京の出版社の雑誌に扱い給得るとは富山ケンミンとしては光栄の至りとばかりに、その雑誌に目を通すも、そこにあったのはフィクションとしては上質の内容といえども、イチ富山ケンミンとしては首を傾げる部分が多々ある内容。

もちろん、富山ケンミンでこの記事を鵜呑みにする人物は皆無だとは思いますが(記事中の「富山とうってかわって金沢は華やかだった」の部分を除く(苦笑))、この別冊でメインの特集だった「沖縄」を目的にこの雑誌を購入された方がこの嘘800ならぬ嘘790の記事(少しは真実もあるので)の北陸新幹線関連の記事を読んで、誤解を生んでしまわれる方もいるかもしれないので、以下富山ケンミンから訂正して行きたいと思います。

出だし「総事業費1兆7800億円(うち国が3分の2を負担)もかかっているとなると、いち納税者としては乗り心地を堪能している場合ではない。」と軽いジャブを打ったつもりなのかもしれませんが、あの赤字垂れ流しの東京湾アクアラインが1兆4400億円かかったことを、このノンフィクションライターとやらの方はご存知なのでしょうか。もちろん、東京湾アクアラインはハマコー先生の御尽力で全額国費。キロ当たりの国税負担額は北陸新幹線なんて足元にも及びません。もちろん、北陸新幹線と違って、当初予測を大幅に下回る利用率。最近では木更津にあるアウトレットモールのシャトルバス専用道路と化している噂も。北陸新幹線の乗り心地を堪能された次は、是非こちらの東京湾アクアラインの乗り心地も堪能されていただきたいものです。

ただし、ここまでは正直許容範囲、「開成中学の野球部ネタ」の次に書く題材に困った筆者が、「多額の税金を投入した整備新幹線」という、おおよそ三文週刊誌レベルの記事に着目したのも微笑ましいレベルです。

問題はここからです、
「(富山は)新幹線開業当日もかなり盛り下がっていた。」

このノンフィクションライター氏が3.14の富山駅にいたかどうかは不明ですし、とやどこ管理人自身も3.14の富山駅はテレビ越しにしか見ていませんでした。

しかし、翌日の3.15の富山駅は、
このような状態でホームには入場規制がかかっていましたし、

筆者に「富山産のものが全く置いてない」と指摘されたとやマルシェもこのような状態。

尚、これは決して褒められるべきことではありませんが、3.15ですら駅弁は途中で売り切れ。

さらには、
あの新高岡駅だってこの状態でした。

もちろん、飯田橋に比べたら少ないかもしれませんが、少なくとも指摘されている「富山ケンミンの99パーセントは無関心だった」ということは絶対にあり得ないような。

さらに前述の、
駅ナカ施設「きときと市場とやマルシェ」も、富山の名産品の扱いはほとんどなく、売り場面積が最も広いのは「マツモトキヨシ」だった。」の記述について、
白えび亭のこの白えびは、どこで取れたものなのでしょうか?もし、富山湾以外で獲れるなら、県内の業者はこぞってそちらへ出向きます。

むしろ、金沢市内で売られている「のどぐろ」なんてその4分の3は、、、まあ、そこは触れないのが大人の嗜みでしょうか。

こちらかまぼこ売り場、いわゆる昆布巻き、昆布で巻いた蒲鉾を作っているのは、富山県以外では沖縄県だけ。富山オリジナルではないと言いたかったのでしょうか。まさか、そのノンフィクションライター殿にそこまで昆布への造詣があるとも思いませんが。

まあ、読めば読むほど首を傾げたくなる特集記事だったのですが、逆にノンフィクションライター氏の売名の手段として利用されたならばそれは栄誉、我が富山も有名になったものです。

ただし、この程度にされておいた方がいいですよ、高橋さん。




JR西日本は7月1日からの北陸新幹線の夏の臨時列車を発表。今回の注目ポイントは、北陸新幹線初の「はくたか」の臨時列車が設定されたこと。
よーく、停車駅のパターンを見てみると、なんとすべての臨時はくたかが糸魚川駅を通過。

さらには、東京方面へのはくたか582号は、黒部宇奈月温泉駅までも通過。
はくたか582号が運転される週末の午後は、黒部宇奈月温泉駅の主なユーザーである某社の社員の東京への利用は少ないという判断なのかもしれませんが、吉田会長の心中や如何に。

尚、金沢方面へのはくたか583号については、従来東京から黒部宇奈月温泉駅への始発であった同駅8:58着のはくたか551号を逃すと、次の同駅着のはくたかまでは90分程度待たなければいけなかったことを考慮すれば、黒部峡谷方面への観光客にとってはとても利用し易い時間設定となっています。

そして、毎回、富山県の北陸新幹線ネタで台風の目となっている新高岡駅のかがやき停車は、
夏以降も安堵。 もちろん、臨時かがやきの一往復のみですが。

むしろ高岡市は先述の臨時「はくたか583号」のレギュラー化を求めるべきではと思ってしまいます。現状は、黒部宇奈月駅と同様、始発のはくたかを逃すと、今度は11:00前に到着するはくたかまで待つしかないので。

その他の臨時のかがやきについては以下の通り。

運転される「種類」は、昨年の夏と同様になっていますが、運転される日数については大幅に変更がありました。具他的には、毎日運転される事実上のレギュラーのかがやきが昨年より2本増加。しかし、昨年よりも大幅に運転日数を減らしたかがやきもあります。

まずは、東京方面。

従来よりレギュラーの臨時かがやきだった、新高岡停車の536号に加え(富山発、以下同)16時台と17時台の臨時かがやきを毎日運転。

しかしながら、9時台発の522号については期間中は三連休の初日の二日間しか運転されないという徹底ぶり。

そして、下記の時刻表からわかる「かがやき」不毛地帯に設定された526号と538号の運転も、三連休初日に加えお盆期間のみという、利用実績を徹底的に反映した本数設定となっています。


一方、金沢方面は。

こちらも、新高岡停車の539号に加え、富山駅に10:30くらいに到着する521号と、13:00過ぎに到着する527号を毎日運転。

逆に、529号と531号は大幅に運転日数を絞りこんであります。

尚、期間中全体の臨時の北陸新幹線の運転本数は「はくたか」が追加運転されることもあり、昨年の818本から40本増加した858本となっています。


bjリーグのラストシーズンにチーム史上最高の成績を残した富山グラウジーズ。

そんな彼らの熱闘を、G7環境大臣会合の取材に追われる中、地元メディアはどう報じたのかを、とやどこでは振り返って見ました。

まずは、地元シェアno1の北日本新聞。一面での扱いは、「G7」、「伏木曳山」に次ぐ3番手扱い。

しかし、中身をめくると、

社会面では、「G7」と並ぶツートップ扱い。ケンミンの本音の反映しています。

しかし、県紙たる北日本新聞、それだけでは終わりません。スポーツ面では見開きで掲載。

左ページでは、琉球の実力を素直に讃えています。

右ページではbjリーグの至宝たる城宝を取り上げていました。G7、さらには伏木曳山はじめ、色んなイベントがあった15日の富山を報じる紙面で、これだけの扱いはまさに北日本新聞GJ!
(地元メディアではありませんが、スポンサーとしてユニフォームに名を載せている読売新聞の富山版が3行記事扱いだったのは残念。)

今度は、テレビ。各局とも、トップニュースはG7関連のものでしたが、扱う時間は富山グラウジーズ関連のものが多かったような気がします。

まずは、bjリーグライツホルダーの系列局である富山テレビでは、
試合開始前の有明のブースターの様子からスタート。こちらのブースターの「10年前には想像がつかなかった。」というコメントが印象的でした。

その後、試合のダイジェストをかなり詳細に放送。ライツホルダー(の系列局)として特権をフルに活用して、15日の熱戦を再現。

富山の民放の雄、北日本放送ではグラウジーズの事務所から、選手全員が出演。
アナウンサーの「今シーズンが最高のシーズンだった方、挙手を!」の質問に城宝 選手が手を挙げていなかったのが印象的でした。

番組では「指示が聞こえないほどの声援」を送った赤い軍団にもインタビュー。

インタビューを受けた方全てが、「有明に連れてきて貰えた事に感謝しています。」と答えていたことが印象に残りました。

このインタビュー、最後は城宝選手の奥様も登場されて「ありがとう、そして愛しています。」と。

V明けの城宝選手の瞳には熱いものがこみ上げて来ていた様子でした。

尚、NHKの夜8:45からのローカルニュースでは、大半がG7関連のニュースで、グラウジーズ関連のニュースは無し。これも、大人の事情でしょうがないですね。

しかしながら、G7のニュースを扱わなければいけないという制約がある中で、各社ともに最大限に富山グラウジーズの熱戦を扱っていたように感じました。それだけ、富山ケンミンの関心が高かったということかもしれません。

何かとG7に泣かされた先週末のグラウジーズ、決勝のパブリックビューイングは来年にお預けですね。



優勝まであと一歩だった、富山グラウジーズ。

こうなったらとやどこ管理人も有明コロシアムまで行くぞ!と、思ったらチケットは全てソールドアウト。

会場がだめなら、パブリックビューイングがあるじゃないか!
が、しかし、5月14日の夜の時点でそんな話は全くなし。富山第一のサッカーの時は、色んな場所でパブリックビューイングやったのに。

それもそのはず、5月15日は富山はG7環境大臣会合で大忙し、まさにわやく。

マチナカはすべて、G7環境大臣会合で一色。

富山駅だって。

ついでに、市電だって。

G7の威力は半端がない、本来なら富山大和の横の広場あたりでパブリックビューイングをやるはずなのに、今回は警備の観点で自粛なのでしょう。

しかし、富山グラウジーズの晴れ舞台、有明に行けない(チケットがない)いち富山ケンミンとして、5月15日に富山マチナカで富山グラウジーズのパブリックビューイングの場所を探してみました。

富山駅前は夏日。

駅ナカにはデカイのもつり下がっています。

駅シタの地下道にはこんなのがありました。

野球、バスケ、サッカーと3種類ある富山のプロスポーツチーム。まさか、バスケが頂点に立とうとし、サッカーが苦戦するとは数年前誰が予想できたでしょうか。

富山エキマエにあるバブルの残滓、CICビルにやってきました。

本来ならここのテレビでパブリックビューイングをやるケースが多いのですが、16:00ごろは大相撲中継が流れていました。

このまま17:30になったら、BSフジに切り替わることを期待しましたが、大相撲中継のまま。

かつては、富山駅の待合室に在富の民放各局のテレビが設置してあって、事実上の街頭テレビと化していたのですが、綺麗な富山駅になって待合室そのものがなくなりました。

うーん、G7てやつは、、


(沖縄 浜比嘉島)

前回エントリー

那覇空港を出てから4時間半後、今度は敦賀までの新快速に乗り込みます。大阪駅の7,8番線は、東海道線の京都方向への電車が出発するホーム。

定刻に敦賀行きの新快速は到着。関西の人にとっては日常の光景かもしれませんが、JR西日本の新快速に乗ると、どうしても高揚感を感じられずにはいられません。

発車直後、右手に見える観覧車。写真以上に実物は迫力ありました。

発車後20分もすると、のどかな風景の中を新幹線と並走。

京都駅に近づいてくると、向日町の運転センターが。鉄でなくても心ときめく花形の特急車両が並んでいました。

大阪を出て30分後、京都駅を発車。鴨川の風景が京都を走っていることを実感させてくれます。しかし、この日の京都、涼しげな鴨川の風景とは裏腹に夏日。ドアが開いた時の体感は、沖縄では体験しなかったような暑さ。5月くらいから、西日本と沖縄で最高気温が逆転する日が続きます。

ここ山科駅で、東海道線とはお別れで、湖西線へと向かいます。

山科からは、乗客も疎らとなってきたので、とやどこ管理人も旅のお供を嗜みます。

新快速なので、停車駅ごとに各駅停車の待ち合わせが。大津京の駅では旧型の新快速の列車が。中学時代に乗った修学旅行の団体列車が湖西線内に入った時、この車両を見て「都会の電車はカッコイイ。」と感じた、在りし日のとやどこ管理人少年。そのころ、北陸線を走っていたのは、北陸線としては最新鋭の「食パン」列車。 富山では、国鉄のことを「汽車」、ちてつのことを「電車」と呼ぶ人が多くいた時代。

湖西線の楽しみは、なんてったって、琵琶湖を拝する開放感ある風景。まさに走る琵琶湖鑑賞劇場!

水田越しに見る琵琶湖の風景もいいですね!

北小松駅付近から現れて来る、黒壁の家屋。水田とのコントラストも相まって、coolすぎます!

時間に余裕があるなら途中下車したいくらいに美しい風景です。朝、那覇のビーチを見て、午後は琵琶湖の風景を楽しむ。JR東日本の四季島にすら出来ないワザだ!、と、自画自賛したりする。

15:35 近江今津駅で、後部車両の切り離しが。この作業、なんと運転台からスイッチぽんのワンタッチで完了。切り離しって、ヘルメットをかぶったおじさんとかがいるイメージでしたけどね。

近江今津駅以降は駅前でも水田が広がる風景が。あいの風で例えると東滑川駅に高規格路線が走っているいうな違和感。湖西線が北陸ー関西の時間短縮のため、本当に何もないところに路線を切り拓いたということが実感できます。

近江塩津駅手前から、米原駅からの本家北陸線が並走。

16:01 近江塩津駅着。お隣には米原経由の新快速が乗り換えのために停車中でした。この近江塩津駅も、かなりの「秘境」にあって、ほとんどが乗り換え客ばかりで下車、乗車客は皆無。湖西線の終点で、かつてはここから敦賀まではディーゼルの車両がつないでました。そう言えば、北陸線の食パンに近江塩津行きっていうのがあったような。

16:08 撮り鉄さんの聖地、新疋田駅着。

16:14 新快速終点の敦賀駅。ここまで本当に快適でした。湖西線経由の関西空港は思っていたよりも苦にならない行程だったので、敦賀在住なら関西空港のLCCをガンガン利用出来そう。そして、この日の敦賀はフェーン現象真っ只中、夕方なのに沖縄よりも暑い。

折り返しの列車は、姫路行きとなりました。北陸から関西の西の端まで1本で行けるってすごい。

ホームのこういう案内板は微妙に羨ましかったりする。

そして、羨ましく、しらさぎ号を見送ります。

16:30 ホームには、次に乗り込む列車となる金沢行きの各駅列車が。長大な6両編成。この1年、あいの風の2両編成に見慣れたとやどこ管理人にとっては、かなりの衝撃。

列車は、この後定刻に敦賀駅を出発しましたが、途中の武生駅くらいから、電車に乗るのに「飽き」て来ました。経験則上、18きっぷの旅は8時間が限界なのですが、まさに沖縄を出て8時間が経とうとしていた時間です。

17:32 大きなビルが見えた時、そこは福井駅。15分ほど停車します。

福井駅ホームでそばを食べようとしましたが、まさかの閉店後、しかし気をとり直して、

ベンチに座る「彼」を眺めつつ、

改札横の蕎麦屋へ。

さすが、越前そばの地元、天ぷらそばが本当に美味しかった。これで、残り3時間、富山までの「行」を頑張れます。

おまけで、こちら福井駅前の様子。まるで、東京駅の八重洲南口を思わせるように綺麗に仕上がっています。いつでも北陸新幹線よ来いという感じでしょうか。ここ、稲田センセイのお力で、是非とも福井駅先行開業を実現していただきたいところです。

17:46 帰宅ラッシュとなった列車は、福井駅を出発。

18:25 加賀温泉駅に、特急2本の通過待ちで停車。このアーチは、北陸新幹線開業を意識した建造物なのでしょうか。

そして、ついに待っていたこの表記。

19:22 金沢駅着。ここで、いしかわ鉄道に乗り換えです、

新幹線の改札を横目に、目的の4番線を目指しますが、

なんと、4番線は金沢駅の一番端っこに位置していました。これ、露骨な3セク虐めじゃありませんか??歩きたくないなら「つるぎ」にどうぞって?

しかし、遠い。関西空港のLCCターミナル並みに歩きます。

やっとたどり着いたいしかわ鉄道ホーム。JRから譲渡を受けた旧型車両が停車してました。

20:14 高岡駅のハットリくん列車を見送ったら富山駅はすぐ。

20:33 沖縄を出発して11時間後に富山駅着。下り方向なので、旧地上ホーム着となるため、夜の地方駅にありがちな「寂寥」感が漂っていました。しかし、この「寂寥」感を感じられるのも、あと4年程度。富山駅の記憶遺産として留めておきたいですね。

沖縄からLCC経由の各駅停車で富山までの旅。正直、敦賀までは快適でしたが、それ以降は相当な苦痛でした。

LCC全盛の時代に、富山から関西空港まで交通手段として18きっぷで移動できるかと実験の意味もあったのですが、現実的には厳しものがありました。

富山からLCCの利用となると、やはり今春からウィラーが運行を開始した北陸と成田空港への直行バスが現実的選択になるにでしょう。

しかし、苦しいながらも鉄旅独自の魅力があったのも事実。これを読んでいる、富大生および琉大生並びに両国際大の皆さんには、この夏「18きっぷとLCCで行く沖縄(北陸)の旅」を実践していただきたいものですね。





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