2016年02月

日本人の成績が少しばかりトホホな結果に終わった東京マラソン2016が開催された1週間前、我が富山でも「富山マラソン2016」の開催要項が発表。


http://www.toyamamarathon.com

今年は10月30日(日)に開催。受付は先行が4月9日より、一般は4月23日からとなっています。


翌日の地元紙、北日本新聞はこれを1面に掲載。「富山マラソン」が全県的になイベントなっていことがうかがえましたが、

同じ日、県内2位のシェアを占める読売新聞は、全く「富山マラソン」には触れず、代わりに


http://www.kurobe-taikyo.jp/road/top2.html
「カーター記念 黒部名水マラソン」の紙面広告を大きく掲載。

「カーターって?」と思われたSNS世代の方もいるかもしれませんが、第39代米国大統領ジミー・カーター氏の事です。

歴代の大統領の中では、1期しか務めていないこと、さらには後任のレーガンが映画俳優出身で、スターウォーズ計画やレーガノミクスなど派手な政策を次々とぶちあげたこともあって、かなり印象が薄い方ではあるのですが、このカーター氏がYKKの招待により黒部市に来たことを記念して84年に第一回大会が開催されています。

大会当日、スターターを務めたカーター氏は、すぐさま自らも市民ランナーに混じってコースを走りだすという大サービスぶりでした。
(余談ですが、地元での大統領夫妻の記者会見時、記者が軽い気持ちで「奥様が人生で最も悲しかったことは?」と質問したところロザリン夫人は「夫が大統領選で敗れたこと。」と神妙な面持ち答え、会場が凍り付いたとのこと。)

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コースは、黒部扇状地を1周する経路となっています。

本来なら、任期の最終章を走っているであろう1984年の5月に、コースを走りながら目に入る黒部扇状地の景色は氏にどのように映ったのでしょうか?

おっと、閑話休題。



黒部が名水で勝負するなら、こっちは清流だとばかりに、地味ながらも県内に一定の購読者がいる富山新聞は、同じ日にこれまた「富山マラソン」には全くふれず、


紙面の下段をすべて使って、「とやま清流マラソン」の広告を掲載。


コースは、黒部の黒部川に対抗して、神通川を周遊する経路となっています。

これらの両マラソン、「名水」が5月29日(日)、「清流」が5月15日(日)と完全に対抗モード。昨年度は、1週間違いで、参加者は「名水」の方が多かったとか。

参加費は、「名水」が7,000円で、「清流」が5,000円と、少しばかり神通川の方がお安くなります。

ただし、2000円高い分、「名水」のエイドの充実ぶりは目を見張るものがあり
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今や、富山のマラソン大会や自転車レースの定番エイドメニューとなったますずしに加え「黒部名水ポーク」や「ズワイガニ」の鍋も登場。

しかし、昨年度は気温が高いなか開催されたので、一番おいしかったものに「給水所の水」をあげる人が多数。そこらへんは、名水の里黒部の面目躍如です。

充実しているのはエイドだけではなく、ゲストの内容も豪華。昨年は招待選手にあの「川内 優輝」氏と「野尻あずさ」氏、スターターがQちゃんこと高橋尚子氏と、完全に「富山マラソン」を凌駕しています。

ゲストだけでなく、ランネットによる総合評価でも7000人以上規模のマラソンで堂々の9位にランクイン、だってあの東京マラソンが「7位」なんですから、これかなりすごいですね。

そんな「富山マラソン」を凌駕する「名水」に負けじと、県都で行われる「清流」にも健闘していただきたいものです。(「名水」は2月29日でエントリー締切済みですが、「清流」は4月15日まで受け付け中。)

「名水」vs「清流」、「読売新聞」vs「富山新聞」、「YKK」vs「県都」の熱い「富山」マラソン春の陣は、今年5月。

関連エントリー



先月発売されたとある月刊誌に、衝撃的なタイトルの記事が掲載されました。その名も、「羽田便が消える日」。

雑誌名は「月刊アクタス」、誌名を聞いて「???」と思われた方が富山ケンミンも含めて多いと思われますが、実はこちら、お隣石川県の北國新聞社が発行する月刊誌。
対象が石川県内の読者なので、特に富山空港のパートについては、地元マスコミが斬り込めないデリケートな部分についても鋭く指摘。なんてったって、「富山空港はレッドゾーン」ですから。

記事内では、「新幹線で2時間前後で結ばれた、新潟、仙台の両空港と富山空港のキャラが丸かぶり。両空港とも、新幹線開通から3年以内に羽田便は撤退。Xデーは近い。」と指摘。

これでもかと、週刊現代並みに富山空港の危機感を煽る記事とは裏腹に、「小松はまだ大丈夫!」的な表現が散見される特集に、「くっ、だったら、かがやきはみんな富山どまりにしちゃうよ!」と、心の中で悪態ついたのはナイショです(苦笑)。

そんな「Xデー」に立ち向かうべく、連日、富山空港を巡る記事が地元紙の紙面を賑わしています。


まずは、こちら那覇チャーター便。ただし、7月限定。以前、JTAが那覇ー富山便を運航していたんですが、すぐに撤退したんですよね。

どうせなら、農閑期の冬に運航した方が、富山ケンミン的には需要があるような。夏の運航だと、沖縄の方が富山に観光に来るっていうパターンの方が多いと思われますが。

次は、こちら、県庁職員の次は、中高生まで動員です。しかし、修学旅行先が「東京」というのもしっくりこないですねー。それとも、舞浜のテーマパークとかに行くんでしょうか?

定番の京都、奈良なら、羽田乗り継ぎの「関空」とか?うーん、あいの風とサンダーバード乗り継ぎの方が安いし速いですね。

空港アクセスも検討。乗合タクシーで魚津まで3,000円、高岡、砺波までは2,500円。

魚津駅から北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅までは、あの高運賃の地鉄を利用したとしてもワンコイン以下で20分で行けちゃうから、まあ需要はないでしょうね。そもそも、黒部宇奈月温泉駅には無料の大駐車場も完備されてるから、ジモティが乗合タクシーを利用するとも思えませんし。

逆に、新高岡駅が最寄りで北陸新幹線の時短の恩恵を受け辛い南砺地域の砺波まで2,500円なら、充分に勝利の可能性があるような気もします。迷走を続けていた、新高岡駅の無料駐車場の有料化も、皮肉なことに乗合タクシーをアシストするような。

どうせなら、五箇山まで3,000円とかの乗合タクシーを出したら、首都圏のみならず海外からのインバウンド客にもインパクトあると思いますよ、新総曲輪のみなさん!
世界遺産集落に最も近い空港みたいな感じで。

しかし、究極は、以前もエントリーで提案した、高山ー富山空港間の連絡バスの復活。小松が半ば福井県の空港として機能しているように、富山空港も飛騨高山への玄関口へと飛躍させるべき。

医療用ヘリで富山と飛騨地域は連携できたのだから、空港でも連携できるはずでは。

もちろん、予算もつきました。しかし、かつてはANAのドル箱路線で、チケットの争奪戦が繰り広げられていた羽田便が補助金でなんとか生き長らえているなんて、この秋風感がなんとも哀しい。

おまけは、こちら、富山ケンミンへの空港利用促進のPR用に作られたマグネット。
上記の9,500万円が、こういうのに使われるのも微妙なトホホ感。

この春、とやどこ管理人も羽田便に「乗ってみた」エントリーを掲載すべく画策中。

(後日談)

こちら、富山から遠く離れた沖縄県の地元紙に掲載された、アルペンルートと白川郷、高山、上高地、能登半島のツアー広告。アルペンルートという名前が前面に出ていて、富山、岐阜、長野、石川っていう県名が全く出てこないのも興味深いですが、気になったのは、旅程表、
二日目に、立山駅に着いた後は、富山を完全スルーして金沢泊という哀しい現実は触れないことにして(苦笑)、最終日に砺波のホテルを出た後は、東海北陸道を駆使して白川郷と飛騨高山を観光した後、富山空港を利用してその日のうちに那覇空港に戻るというスケジュールとなっています。

朝、砺波にいた人が、世界遺産見た後、夜には那覇にいるっていうのもすごいですが、それだけ富山空港と飛騨高山、さらには東海北陸道の親和性って高いっていうことですよね。

松本空港の羽田便が廃止された今、富山空港は羽田から最も高山、白川郷、さらには上高地に近い空港になりました。だからこそ、県も白川郷や高山への玄関口としての富山空港をもっとアピールすべきです。なんで、隣県の観光促進をやるのかという意見も出る可能性があるかもしれませんが、富山空港から白川郷や高山の人の流れが恒常化することによって、富山空港は飛騨地域だけでなく上高地も含めた北アルプス全体の「ハブ」としての地位を手にすることになります。

そうなると、沖縄からのツアーレベルではありません、新興の各国から「HND−TOY」のタグをぶら下げた荷物を持った人が多く集まってくるでしょう。

「向こう」が東京まで2時間8分なら、こちらも上海まで2時間半なのですから。

と、大風呂敷を広げてしまいましたが、

まずは、富山ー白川郷のバスを富山空港経由にすることから始めてみたらいかがでしょうか、石井知事!



イルミネーションの中をポートラムが駆け抜けていく、先週日曜夜の富山駅北口。冷たい雨がぱらつくこの季節特有の天気の中ここに来たのは、金曜日から稼働を始めた富山駅北口「初」となった新幹線の自動券売機を「見学」するため。

イルミネーションとは裏腹に、夜になっても全くかがやきを増さない富山駅北口、、、
その中に入ると、

そこには、しっかりと新幹線の自動券売機、通称「みどりの券売機」が鎮座していました。

こちらは、以前の様子。高山線の時刻表の横に、自動券売機1台分のスペースはあったんですね。本来ならあいの風の自動券売機の増設用のスペースだったのでしょうか。

西や東のきっぷはもちろん、東海や九州のネット予約済きっぷの発券、さらには青春18の発券も可能です。ポートラム沿線の住民にとっては、地下通路を渡らなくてすむようになったので、地味に利便性がアップ。

ただし、あくまでも1台しかないため、北口前のオーバードホールでのイベント終了時には、行列の発生は必至。

さらに、ここ北口改札から、北陸新幹線のホームまでは、アップダウンを繰り返して、徒歩5分はかかるので余裕をもってご利用を。

どうせなら、これ高岡駅にも置いた方がいいんじゃないですか?野中さん‼︎

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