今週末には、LOVE TRAINなる電車が富山平野を駆け抜け、街コンならぬ鉄コンを仕掛け盛り上がるあいの風とやま鉄道。
盛り上がっているのは、LOVE TRAINだけではありません。16日、上半期の収支見込みが発表されましたが、
それによると、今までの1日あたりの平均利用者数は4万2283人。資料がある2011年と比較して5.2%の上昇となっています。
もちろん、この4年間で急激に富山県内の人口が増加することもないので、明らかに北陸新幹線からの(又はへの)乗り継ぎの方々の数字です。
特に、富山駅からかがやきに乗り継ぐ呉羽~高岡間の需要が大きいのではないでしょうか。(新高岡駅的には痛しかゆしですが・・・・)
この4万2283人という数字、高崎線の熊谷ー高崎間や東海道線の小田原ー熱海間の利用者数に匹敵します。つまり首都圏の郊外区間と同じ利用者数を維持していることになります。当初、平行在来線区間でも富山ー高岡間はドル箱(死後)区間だったため、JR西が最後まで自社運営にこだわったのもわかります。
これだけ利用者が増えると、気になるのがお財布事情。上半期の運賃収入は15億6000万円、当初計画より20%増。これにより当初見込みの今年度3億円の赤字を無事に回避できる模様です。
あいの風開業前、鉄道事情に詳しいTBSの解説委員の杉尾秀哉氏はあいの風の収支計画を見て、「今までの平行在来線でそれぞれの収支計画通りにいった会社はない。」と、開業後も厳しい状況が続くことを示唆されていました。
確かに、おれんじも、青も、銀河も、その会社名とは裏腹に赤くそまっていますしね・・・・。(元祖、平行在来線は完全に「しな」びていますし・・・)
そのような状況で、この数字は快挙です。普通、平行在来線は新幹線により利用者が減少して赤字が続くという悪循環が続くのですが、幸か不幸かあいの風とやま鉄道は新高岡駅の立地の関係で呉西地区のかがやき利用者の需要を一気に取り込んでしまって状況で利用者が増加しているという。
(どうせなら、あいの風とやま鉄道も新高岡駅にまっこうから対抗して金沢発富山行きの「快速かがやきリレー号」を出せばいいのに。ま、この名称はシャレにならないので、せめて「快速サンダーバードリレー号」を運行してほしいですね。)
そんな、好調の中、あいの風とやま鉄道は、2018年度後半中に、独自の観光列車を走らせることも発表。
運行は、泊~高岡間を予定。
以前から、とやどこではあいの風とやま鉄道沿線は、富山の自然美を堪能できる移動劇場だと言ってきましたが、http://toyadoco.blog.jp/archives/1021919469.html、
ついに、その「移動劇場」が具体的に完成する運びとなったわけです。
しかし、実現まで2年以上、
どうせなら真鍋さんと直談判して、この緑色のやつ、あいの風とやま鉄道にも貸してもらいましょうよ、市井さん!