2015年06月



北陸新幹線の開業10日前、富山県は動画サイトに一本の富山県紹介ムービーを投稿しました。タイトルは「待ってたよ 北陸新幹線」。
内容は、県内の各地を走る北陸新幹線を県内の方が手を振って歓迎するというもので、富山県下のすべての市町村ごとに各地域のエキストラを動員して撮影するという大掛かりなものでした。これを見るだけで県内の各地の様子がすぐにわかるような構成となっています。

もちろん、中には同じ富山県内でも北陸新幹線が通過していない地域もあるのですが、そんな地域の方々も「自分の心の中」の北陸新幹線に手を振っているという演出になっています。(万葉線のドラえもん電車に乗っている乗客のみなさんが「北陸新幹線」に手を振っているシーンもあります。)

冒頭の石井知事へのインタビューシーンに「余計だなぁ~」と思ってしまうのは触れないことにして、このムービーのバックに流れている曲がかなりcoolです。このクリスタルボイス、当初聞いた時は、どこかのプロのシンガーが歌っているのかと思っていましたが、ボーカルはなんと富山県のアマチュアバンドで歌っている方でした。お名前を、村井香織さんと言って、普段は地元のテレビ局でスタッフとして働いている方だそうです。




さらなる驚きは、この曲の作詞、作曲、レコーディングにいたるまですべて富山県の方が富山県内で行ったそうなんです。

もちろん、現在はレコーディングの機材が進化して、極論するとマック1台あれば曲が作れてしまうんですけど、まさか、これだけのクオリティーの曲が「完パケ」で富山県内で出来上がってしまうなんて、隔世の感がありますね。

実際に、この曲への反響は大きく、ムービー制作元の富山県には問い合わせが殺到。

ついに、北陸新幹線開業後から3ヶ月後の6月22日、CD化されて発売されることとなりました。

http://kaori-murai-web.jimdo.com

発売は、県内のレコード店、書店限定ですが、富山の新しいお土産としてもいいのでは。

CD化に向けて、海外市場も視野に入れボーカルの英語の発音をブラッシュアップ、再レコーディングされたそうです。

北陸新幹線により、富山は全国にいろいろなものを発信することになりましたが、ついには村井香織さんという新しい才能をも全国に発信することになりました。

CD発売前にitune等で先行配信されているものをとやどこ管理人も聞いてみたのですが、これドライブで聞くとめちゃくちゃはまります。夕暮れの時の魚津の海沿いを車で走りながら聞いた時には、感動しました。

さらには、以前のエントリーで行った沖縄では、YouTubeでダウンロードしたものをレンタカーのカーステレオにbluetoothで飛ばして北谷町の海沿いを走っていたんですが、富山産の曲になのに「沖縄の風」に自分がなったような感覚に陥りました。

とにかく、この夏のドライブ欠かせないことになる、村井香織のI became the wind.、発売は本日22日です。


富山地方気象台は、本日19日に北陸地方は梅雨入りしたとみられと発表。平年よりも7日遅く、さらには昨年よりも14日遅い梅雨入りとなりました。 


例年なら梅雨の真っただ中だった、先週の13日、14日の土日の富山は好天だったため、立山黒部アルペンルートなどの県内観光地の6月の観光客数は北陸新幹線効果も後押しして前年より増加が見込まれそうです。

そんな中、射水市の太閤山ランドでは本日から恒例のあじさい祭りが開かれています。 


かつて、太閤豊臣秀吉が富山攻めの際に休憩をとったから名づけられた太閤山、その場所に70種類、約二万本のアジサイが咲き乱れています。

今月28日まで開催のこのアジサイ祭り、例年祭りの終盤が見ごろとなるのですが、今年は梅雨入りが遅れ開花の時期が早まり、祭り初日の本日から満開状態。そのため、太閤山ランドのスタッフはスプリンクラーを全開にしてアジサイが会期中咲き続けてくれるように苦心されている様子。

そんな、スタッフの一人がこちらの方なのですが、咲き乱れるアジサイと同じくらい綺麗な方です。 
 (c) TOYAMA TELEVISION BROADCASTING Co.,ltd.

この綺麗すぎる公園スタッフ、宮林円華(まどか)さんと言って、もともとは「氷見」の観光大使である氷見クィーンとして活躍されていた方です。

このプロフィールだけだと、いわゆる「ミスコン」な方のイメージがありますが、大阪の学校で観光学を学ばれたあと、現地のイベント会社で経験を積まれたなかなかのキャリアウーマン。 

    (c) TOYAMA TELEVISION BROADCASTING Co.,ltd.

2012年に出身地である富山県射水市に戻られ、地元を中心に活動されているわけですが、何よりもすごいのは、こちらのブログで射水市のkawaiiを日々発信されているんです。 

うーん、県都に出来た新幹線の新駅前に未だに工事用金網設置したままの某県庁所在市の公式HPよりも100万倍富山の魅力=kawaiiがこっちにリーチしてきます。本当にcoolなセンスですね!

そんな、宮林円華さん、ブログだけにとどまらず、地元のFM局でも射水市のKawaiiを発信。

手に持つのは、射水市の水の妖精ムズムズくん。

とにかく、射水市でかがやいている「富山女子」宮林円華さん、

この宮林円華さんの他にも、富山県にはブラックスワンさん、村井香織さんなど多くの素敵な「富山女子」がいます。今週末は、そんなcoolな富山女子を紹介していきたいと思います。

 
過去に、二回にわたって挑戦してみた、深夜バスでの富山から東京への移動。

初回のオリオンバスでは、「あのころ」の高揚感は味わえたものの、バス到着の当日午後に猛烈な睡魔に襲われ、あえなく完敗。

二回目は、満を持して、あのウィラーエクスプレスに乗車。快適な新型シートの旅を楽しむもの、目的地の新宿副都心が新宿駅まで徒歩15分以上というオチ。微妙な敗北感。

とやどこでは、この二試合の「敗因」を詳細に分析。その結果、辿り着いた結論は、「すべての元凶は「深夜」にあり」。そんな訳で、今回は深夜バスでなく、昼間バスで富山まで向かうことにしました。
通常、東京から富山までの昼間バスと言えば、池袋から出発している「ちてつ」と「西武バス」が共同運行しているこちらのバスが有名ですが、片道6700円。新幹線利用よりも5000円程安くなりますが、時間は3倍かかります。何よりも、新幹線が運行されている都市の多くでは、既存の地元資本系のバス会社に加えウィラーなどの新興系バス会社も廉価の昼間バスを走らせ、良い意味での価格競争が起きています。例えば、東京と名古屋や京都の間には平日なら3000円程度で移動できるバス便が設定されています。

そう考えると、東京〜富山間の昼間バスの6700円という価格も、もう少し競争が起きても良いと思います。(深夜バスにおいては、先のエントリー通り3000円台のバスが既に設定されています。)

そんな中、北陸新幹線の運行地としては富山の先輩格にあたる長野市と東京を結ぶバス便において、とんでもない価格設定のバスを発見しました。その名も、ドットコムライナー、
東京〜長野間を4時間で、なんとこの日は1300円で移動することができました。東京のターミナルが西武バスの池袋と違い、新宿というのも便利です。長野の到着は午後の2時過ぎですが、そこから善光寺に寄って、北陸新幹線で富山に移動、夕食は富山のキトキトの魚というワザも使えます。長野〜富山の新幹線運賃も、えきねっと予約なら、6200円とリーズナブル。片道合計7500円で長野と富山を楽しめる、このルートを実際に体験してみましたが、鉄道旅とは一味違うサービスエリアグルメを楽しめるバス旅行に思わず夢中なってしまいました。

日曜の朝10:00新宿南バスターミナルにやってきました。停車しているのは、大阪に向かう高速バスジャムジャムライナー。

今日のお目当のどっとこむライナーは10:20発。

ここ新宿南バスターミナルには朝から晩まで多くのバスが出発していきます。

待合室にはやはり女性の姿が目立ちます。

そうこうしているうちにお目当のどっとこむライナー登場。このバス、正式には昌栄運輸という地元のタクシー会社が運営。よって、接客が想像以上に素晴らしかったです。

運転手さんがタブレットを片手に乗客を点呼。最近の高速バスに多いように、このバスもチケットレス。

バス内部は思ったより開放感があります。

両サイドにヘッドレストがあるシートも座り心地が良かったです。

シートピッチも広々。

そして、お約束のスマホ充電用コンセント。このように、タクシー会社が運営するどっとこむライナーは本当に快適な車両です。

バスは定刻に、日曜日の新宿を後にします。

これぞ東京という高層ビルを抜けてバスは進みます。

目指すは関越自動車道の練馬インター。

新宿を出てから50分後、バスは関越自動車道の料金所を抜けて行きます。

関越道に乗って10分もしないうちに、最初の休憩地、三芳サービスエリアに到着。フードコーナーが旅の気分を盛り上げてくれます。こういう部分は、鉄道にない高速道路旅のよいところです。

そして、サービスエリアと言えばこれ、緑茶の無料サービス。なぜか、飲みたくなります。

さらには、ATMも完備。

まい泉もあります。

なぜか、マスの寿司まで。とにかく、高速道路の民営化以降、各地のサービスエリアはあの手この手で利用客を楽しませてくれます。完全に、我が富山駅は完敗モード。

15分の休憩後、バスは群馬県内をひたすら走ります。途中、左手では北陸新幹線と並走。

途中、藤岡ジャンクションで上信越自動車道に分岐。

分岐後、すぐに先程の並走していた北陸新幹線をアンダークロスします。

いよいよバスは山奥へと進んで行きます。

富岡製糸場のこんなオブジェも。

左手にギザギザの妙義山が見えてきたら、次の休憩地横川サービスエリアはすぐ。

12:45 横川サービスエリア着。

ここ、横川サービスエリアは本当に高原の中にあります。どっとこむライナーの運転手さん曰く、真夜中になるとタヌキやキツネがやってきて、本当にぶつかりそうになるとのこと。彼らの目的は、ここのサービスエリアのゴミ箱。よって、横川サービスエリアのゴミ箱は、蓋付きの構造になっています。

日曜日のお昼時の平和な時間が流れています。


場所は横川ですが、高崎名物ダルマも鎮座。

高崎駅名物だるま弁当と横川駅名物峠の釜飯が仲良く鎮座しています。

しかし、ここでのとやどこ管理人のイチオシはこちら上州屋さんの、

たません310円。大阪あたりでは、有名なおやつだそうですが、これが本当に美味い!キャッチフレーズは、食べにくいのが大阪流!

エビせんの上に焼き卵と揚げ玉とソースを塗っただけの食べ物ですが、ハマるんですよ、この味。そして、食べにくい!

たませんのソース味を楽しんだ後、バスは高原の中を走って行きます。写真は、高速道路にかかる巨大な吊り橋。

上信越道の上り線はさらに高い場所を走っています。

佐久あたりの長いトンネルを通っていても、ギリギリ3G回線のインターネットが通じるのは地味に便利でした。全てのトンネルでネット回線が繋がるNEXCOは称賛に値します。北陸新幹線のトンネルにも早くネットを!

トンネルを抜けるとそこは佐久平だった。

ここからはずっと下り坂が続きます。横川越えは、本当にアップダウンの繰り返しでした。そこを高速で抜けていくEW7系ってすごい。

こちらは、上田にある有名な高速道路のメガネ橋。

更埴ジャンクションでは右にカーブ。

バスは長野インターで高速道路を降ります。

バスは長野市内を走ります。途中、古戦場なんていう地名も。

善光寺も近づいて来ました。長野駅もすぐです。

新宿を出てから4時間後、長野駅前到着です。このバス停、当初は地元の私鉄系のバス会社が独占的に利用していたものを、この昌栄運輸が訴訟により使用権を獲得した場所とのこと。どっとこむライナーのやる気がうかがえます。富山にも、このような気概がある会社はないものでしょうか。

ご開帳後の長野駅は、良い意味で落ち着いていました。

後は、こいつに乗って富山に戻るだけです。

今回、バス旅、本当に1300円でいいのかと思えるくらいに、充実した内容でした。鉄タビとは一味違う、高タビ、二回目の富山に来る方の新しい楽しみ方としてオススメです。















前回のエントリーであったJRのポスターの周遊図、これによると飛騨高山からは遠まわしに松本経由で新宿まで来るようにアピールしているように見えますが、肝心の飛騨高山から松本までのルートの記載がありません。

もちろん、この区間に鉄道が走っているわけでもなく、実際は地元のバス会社が運行するバスに乗り込んで移動となります。高山バーガーでお腹を満たした後は、バスで松本まで移動しましたが、そこにあったのはフォッサマグナが横たわるアップダウンが激しい秘境の旅でした。



高山駅ヨコにあるバスセンターにやって来ました。JR高山線は、富山と岐阜とを結んで中部地方を縦断する配置となっているため、大阪や東京に向かうには使いずらく、高山市は飛騨地方の長距離バスのハブとしても栄えています。


何と言って一番人気は、高山と金沢を結ぶこの路線、通称「サムライルート」。高山、白川郷、金沢というザ「日本」な風景を楽しめるために、外国人観光客に人気があるのです。ちなみに、このバスセンターに「富山」の文字は全く見当たりません。なぜか、北陸新幹線開通後の3.14に高山ー富山の直通バスの運行をとりやめ、途中神岡(飛騨市)での乗り継ぎ便で運行を継続しているのですが、いずれにせよ富山のアピール下手がここでも炸裂です。特急ひだにあれだけの外国人観光客が乗っているというのに。


こちらできっぷをげっと。窓口には外国からの観光客の方も多く並んでいらっしゃいましたが、窓口の方が手際よく英語で対応。さすが、観光都市として一日の長がある高山です。


バスがやってきました。この日は、平日ということもあり、高山バスセンター発車時点で、乗客はとやどこ管理人1人。


高山市の郊外を抜けて、松本の途中、平湯(温泉)で休憩があります。


棚田の風景に、バスが傾斜を上っていくことに実感がわいてきます。


徐々に山奥に入っていきます。


渓流な風景が広がってきます。


途中、中部山岳国立公園に入っていきます。


トンネルを超えるととそこには絶景が広がっていました。休憩ポイントの平湯(温泉)まではあと少し。途中、道路横にあった温度計は23度を示していました。高山市の30度から一気に7度もダウンです。


高山から1時間弱で、平湯温泉バスターミナルに到着。ここからは、多くの乗車がありました。富山から、直接この平湯温泉まで抜けられてきた方もいたのでは。


ここ平湯温泉バスターミナルでのおすすめは、こちらで売っている「鶏ちゃんからあげ」。鶏ちゃんとは、飛騨地方名物の鶏肉を味噌で漬け込んだもの。もともとはそれを焼いた「鶏ちゃん焼き」が全国的にも有名になりましたが、これはそれをから揚げにしたもの。


210円でこの分量ですが、見た目以上にボリュームがあり、さらに味噌味がいいアクセントになっています。ちなみに、お隣のビールは、標高が高い場所ということもあり、通常より多少お高めでした。


バスは、フォッサマグナのど真ん中を貫く、安房トンネルを抜けて松本へ向かいます。


火山帯直下を通るため、4370mを掘りぬくのに18年間、この18年間という歳月は長野オリンピックのために工期短縮を図ったために実現したもので、本来なら25年間ほどかかったということ。その間、水蒸気爆発による犠牲者4名を出す難工事に。日本の土木技術を駆使して完成させたこのトンネルを見るにつけ、北回り新幹線なんてあり得ないということを実感。


直線が続くトンネル内の出口直前で、急カーブが。水蒸気爆発により、急きょルート変更になった部分。


トンネルを抜けると、そこは長野県だった。


左側には、旧安房峠への入り口が。安房峠を抜けるのに2時間、今は、トンネルで5分。


トンネルを出た突き当りを、右に行くと松本、左に行くと上高地。上高地側にいる警備員は、マイカー規制されている上高地線に誤って一般車両が進入しないように警備するため配置。


上高地の入り口、釜トンネル。


ここから、松本までは、完全な下り道が続きます。一般車で来た場合、ニュートラルに入れっぱなしで、車は進んで行きます。


旧道の橋を発見。かつては、こんな道を行き来していたのか。


こちらは、土砂崩れで、使えなくなった道。かわりに、橋を架け替えました。


国道158号名物、ダムの上の車道。


くねくねとダムの上を進んで行きます。


ダムの周囲はさながら要塞の風貌。


ダムを抜けると、トンネルに。トンネルは思った以上に狭く、バスとトラックのすれ違いの時は、スピードダウン。


トンネルを抜けると、そこは絶景だった。


絶景が続きます。


車窓に、松本電鉄の新島々がやってきたら、松本駅はあと少し。


国道沿いの風景も、地方都市の郊外のそれになってきます。セブンイレブンの看板を見てふと感じる安心感(俵万智風に)。


高山バスターミナルを出て、約2時間、松本に到着しました。夕方近いのに、この日の松本は31度の気温。清涼な平湯温泉から、また真夏に戻りました。

富山駅を出てから、6時間弱、まさに飛騨山脈をぐるっと一周してきたことになります。この旅を通じて感じたことは、同じ飛騨山脈でも富山から見る立山連峰、平湯から見る焼岳、松本から見る槍ヶ岳で、表情は全く異なるということでした。山好きな方から言わせると「何を今さら」と感じられるかもしれませんが、八尾~高山~平湯~松本と移動していくうちに、今まで一つの方向(富山側)からしか見ていなかった飛騨山脈が多彩に変化して様は本当に感動しました。

この風景は、今まで、本当の山好きか、時間に余裕がある人しか体験できないものでしたが、安房トンネルと北陸新幹線で多くの方にアクセスが容易になりました。(このエントリーのルートも、東京駅を8時前の北陸新幹線に乗れば、日帰りで経験できます。)

長野駅から始まって、富山、飛騨高山ついでに高山バーガー経由、松本行き、飛騨山脈満喫ルート、この夏は、これですね!

(あとがき) 

この後、とやどこ管理人は、急いで大糸線経由で富山まで戻りましたが、松本駅では、お約束の駅そばをいただきました。ああ、美味い!



最近、首都圏の駅構内でこんなポスターをよく見かけるそうです。


よーく見ると、北陸新幹線で富山、金沢まで来た後の飛騨地方を超絶にアピール。もちろん、お帰りはJR東日本なので、松本からの中央線を地味に推奨。飛騨高山までの移動にJR東海が運行する特急「ひだ」には全く触れらてないのは、ご愛嬌です。


そこで、今回、とやどこでは、実際に富山からの帰路ルートとして想定される、富山~高山~安房トンネル~松本の周遊ルートを実際に体験。観光客の様子をつぶさに観察してきました。


やってきたのは「JR」富山駅2番線ホーム。本来なら特急「ひだ」で高山まで移動すべきですが、ランチタイムに高山駅に到着するパターンが存在しないため、あえて各駅停車で。10:32発の猪谷行きに乗り込みます。


富山駅を出た高山線は北陸新幹線と並走。この透明なシェードはホームではなく、隣接するマンションのための防音壁です。


北陸新幹線の高架って本当に高いですね。


列車は、のどかな富山平野の水田地帯を走ります。


風の盆でお馴染み、越中八尾駅には20分ちょいで到着。


美しい八尾の川べりの景色を過ぎると、列車は山中へと進んでいきます。



旧大沢野町あたりの、神通川上流にかかる国道41号のアーチ。上流なのに、川の水深がかなりあります。


山並みを縫うように、神通川と国道41号と高山線が並走。


そうこうしている、うちに最初の乗換駅、猪谷駅に到着。無人駅ですが、運転交代で特急「ひだ」も停車するため、富山県内では富山駅と並ぶれっきとした「全停駅」です。


全員が乗り継ぎ客でした。


こちらのJR東海のワンマンカーに乗り継ぎます。


駅ヨコには廃坑となった炭鉱員用の宿舎が。これも、れっきとした富山(ならびに飛騨の)文化遺産。


車内の様子。扇風機に懐かしさを感じます。


列車はさらに山奥へと進んで行きます。


富山県と岐阜県の県境にかかる国道41号の橋。左端の道路上の標識地点が県境部分です。


険しい景色が続いた後、


岐阜県に入って最初の停車駅杉原を過ぎてからは、人家も見えてきます。



途中、特急「ひだ」と交換。驚愕したのは、車内の3割程度は、外国からのお客様だったということ。後ほど触れますが、飛騨高山の外国人集客力は凄まじいものがあります。これらの飛騨高山に立ち寄った外国人客を、どのように富山県まで周遊してもらうかが、富山が国際的な観光地になれるかどうかの鍵でしょう。


列車が進むにつれ、川の表情もおだやかになってきます。


飛騨細江駅あたりからは、盆地に広がる美しい水田が広がります。


最初の目的地、高山まであと少し。


富山から2時間、高山に到着。


しかし、高山駅は工事中。


駅の改札も、列車が来るとき以外は、無人君です。


まずは、お約束の高山観光。古い街並みを楽しみます。


人力車もやってきます。


こちらは、産婦人科。


飛騨春慶のお店もあります。


そして、あちらこちらに見えるのが外国からの観光客。


あぶないですよ(笑)


高山は川の町でもあります。橋からの景色も美しい。


川には鯉もいます。


空にも鯉がいます。


もちろん、ここにも la mujer bonita en un puente!


町にあるお店も風情があります。


こちらは薬局。


蔵の中の喫茶店。



レンガ倉庫のカフェ。

ファミマだってどこかオシャレ。


お昼時なので、お店をさがします。まずは、高山と言ったら、飛騨牛。


高山ラーメンも有名。


こちらは、地元で有名な焼きそば屋さん。

しかし、今回はこのお店にします。センター4ハンバーガー。

センター4ハンバーガー

実は、ここ、外国から訪れる観光客の中で、2番目に有名な日本のレストランなのです。
http://matome.naver.jp/odai/2142018490942245701


お店に到着。どう見てもハンバーガー屋に見えません。


お店の軒下に小さくハンバーガーズの文字が


ここで、まさかのclosedの文字が!!
しかし、とやどこ管理人は朝の10時前に富山からの席の予約を入れておいたので心配御無用。このお店は予約必須なのです。


手前が雑貨屋になっており、店舗はその奥になります。


店内撮影は料理以外はご遠慮くださいとのことだったので、ビールを飲みながら日本一のハンバーガーの登場を待ちます。この間にもお店にはひっきりなしに「今、座れますか」電話が。13:00時点で満卓です。


そして、ついに日本一のハンバーガー着!オプションでピクルスを付けました。


カメラ寄りま~す! そしていただきます!


美味い!美味い!美味い!とにかく美味い! そりゃ、外国人の口コミになるのもわかります。そして、分量も多いです。

日本一のハンバーでお腹が満たされた後は、高山から松本に移動です。この日の高山市は30度、暑かった。


(つづく)

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