富山の新幹線三駅が、それぞれ近所に世界一に該当するものを持っているのはご存知でしょうか?

筆頭はなんと言っても黒部宇奈月温泉駅でしょう。黒部といえばファスナーの世界で圧倒的なシェアを誇るYKK AP発祥の地。北陸新幹線開業に合わせて、YKK APは一部本社事業を黒部に移転。一部と言いながら、家族を含めると1000人規模の移動(異動)が発生するため、YKK APは街そのものを新たに作る事業にも着手しました。

次は、新高岡駅がある高岡市。ここには、瞬間接着剤で世界的なシェアを誇るアロンアルファの工場があります。このアロンアルファ、東亞合成という本社は東京にある企業が製造しているのですが、そのほとんどを高岡工場で生産しているとのこと。地元、富山県民でも、あのアロンアルファが富山で作られている事を知る人はあまりいません。

ここまで、産業立国の富山らしい、学校の社会見学には受けても、いわゆる女子には全く受けない世界一となってしまいましたが、3つめの富山駅ヨコの世界一は、女子な皆様にとっては、五箇山、立山黒部アルペンルート、瑞龍寺を超える富山の注目スポットです。

それは、

世界一美しいスターバックスが富山にあるのです。

スタバー女子なる言葉も生まれるほど、人気のスタバーバックスですが、そんな世界一美しいスターバックスが銀座や青山や表参道や嵐山ではなく、富山にあるなんて驚きです。もちろんこれは、富山県民が勝手に言っているのではなくスターバックス社公認なのです。

(富山の県民性の一つである「自慢しない」の法則に照らし合わせるとこのスターバックスは、「なーん、地味やちゃ。東京のスタバーとは違うが。」という表現になります。そう言いながら自らは、嬉々としてこのスターバックスに通いつめるのも富山県民です。)

早速、世界一美しいスターバックスがある、富山環水公園に行ってきました。

富山駅からは北口を出て目の前の遊歩道を直進します。しかし、富山駅北口はあいの風とやま鉄道とJR高山本線の専用出口となってしまったため、新幹線改札からは一度は南口の地下歩道を渡ってから北口までお越しください。

遊歩道が途切れる頃に左折するとこの風景となります。左の建物が富山市総合体育館。右の建物が「とやま自遊館」という宿泊施設。宿泊にオススメです。http://www.jiyukan.or.jp

先に進むと出てくるのが、富山環水公園のシンボル、「天門橋」。ここは、県内でもお約束の撮影スポット。

ウッドデッキから眺めた「天門橋」です。橋下の向こうに見えるのはレストラン。

そんな天門橋の横に世界一美しいスターバックスがありました。スターバックス富山環水公園店。

こちら、正面からの写真。全面にガラスを採用して、富山環水公園と完全に一体化しています。

店舗入り口から天門橋を眺めます。

こちらは、店内のテラスから見た天門橋です。ここまでくると、スターバックスのために天門橋があるような錯覚すら覚えます。

天門橋とて譲りません。こちらは天門橋から見たスターバックス。あくまでも、天門橋からの景色を構成する一部なんだよと主張しているようです。

今度は反対側のウッドデッキから俯瞰で、両者を仲良く共演させました。やはり、両者が一体となった時が一番美しい。まさに、富山とシアトルの美が融合した瞬間です。

本当に、富山環水公園の景観は美しく見ていて飽きません。天門橋と世界一美しいスタバーのコラボは見ていてため息が出ます。かつて、富山の観光資源と言えば、アルペンルートと五箇山が定番でしたが、スマホ世代にとっては世界一美しいスターバックスという響きに、強く心を動かされるのではないでしょうか。そこで、

とやどこからの提案

もう一つの世界一も富山で楽しもう。

今年も4月16日に立山黒部アルペンルートが開通し、恒例の雪の大谷ウォークが行われます。

ここの4月時点での積雪深はおよそ15m以上。この場所に気象庁の観測所がないため、公式記録としては残りませんが、事実上日本一の積雪深を誇る場所となっています。それどころか、積雪深世界一の場所だという説もあるくらいです。(エベレスト頂上の積雪深は1mくらい)

そんな、世界一を富山で体験した後は、ゆっくり世界一美しいスターバックスでくつろぐのはいかがでしょうか?

このスターバックス富山環水公園店は夜も営業しており、さらに夜の富山環水公園も天門橋がライトアップされてとても美しいので、一日で二つの世界一を体験するということも可能です。

立山連峰だけでなく、スターバックスも富山のグランデなのです。

どうせなら、立山の室堂ターミナルにもスターバックスが出店して、日本一標高が高いスタバーが富山に出現してくれたら、さらに嬉しいのですが。