もはや富山の魚の枕詞として定着した「きときと」という言葉。その言葉を最初に世に広めたのは、富山県知事でもなければ、富山県観光協会でもなく、女優の室井滋さんではないでしょうか。ベストセラーとなったエッセイ集「ムカつくぜ」に続く第二弾、その名もそのまま「キトキトの魚」では、自身の地元である富山県滑川市(なめりかわ)時代のトホホな出来事を面白おかしく書かれています。

そんな室井滋さんもテレビでオススメしていて、とやどこでも何度か取り上げたのが、ホタルイカの海上観光なのですが、なんと本年度の実施分はすべて予約で埋まってしまいました。

http://namerikawa-kankou.jp/hotaruika/reserve.html  (写真は富山県ホームページより)

そこで、とやどこでは、海上観光以外にも楽しめるものはないかと急遽、滑川市へと足を運びました。そこはホタルイカの煌びやかな雰囲気とは逆に、本当に落ち着いていて癒される街でした。

こちらが最寄りのあいの風とやま鉄道滑川駅です。富山駅から新潟方向に3駅目、15分くらいです。もちろん、いきなりのホタルイカアピール。

駅前では大きくホタルイカをアピール。

駅前からは海までは一直線の道でつながっています。ここでもホタルイカアピール。

突き当たりにはホタルイカミュージアムの案内板が。

実際に辿り着いたら、そこには少し昭和な雰囲気の建物が。

その横の建物は昭和からは打って変わって、前衛的な雰囲気です。実は、この建物がホタルイカミュージアムであり、先ほどの昭和テイストな建物は売店と休憩コーナーとなっています。

別の角度から見てみましたが、まるで海に巨大な船が浮かんでいるようです。

建物の海側には富山湾を一望できる展望デッキが。

こちらが館内の入り口です。海上観光ではなくても、ここで実際に光るホタルイカを見る事ができます。

先ほどのデッキを進んでいくと、そこには富山湾を一望できる展望レストランがありました。

窓の外には平和な午後の富山湾の風景が広がります。

こちらでは色々なホタルイカ料理が楽しめます。鮮度が決め手のホタルイカのお刺身もあります。

今回は、ホタルイカのピザを頂くことに。ビールのラベルが北陸新幹線モードなのも嬉しい演出です。

今度は先ほどの売店に来てみましたが、店内もかなりの昭和なテイストです。

もちろん、ホタルイカのお刺身も買えます。

昭和テイストな竜宮城の模型の前では、活漬けも売っています。

この昭和の遊園地にありそうな売店で気になるものを発見。その名もほたるいかバーガー。ピザを食べた後で苦しいのですが、食べたくなります。

こちらが実物です。実際に食べてみましたが、これは本当に美味しいです。

今度は、こちらも試してみたいです。

外の駐車場に来ました。長距離トラックが入れ替わりにやって来ます。実は、ホタルイカミュージアムの一連の施設は道の駅である「ウェーブパークなめりかわ」の中に建てられています。先程の売店で、ホタルイカを買っていくドライバーの方も多いのです。また、駐車場の向こうに見えるのは、展望台です。

こちらが展望台から滑川の街越しに立山連峰を見た風景です。本当に平和で素敵な風景です。もちろん無料。

同じく展望台から見る富山湾。

その横には滑川漁港が。多くのホタルイカが今朝もここから水揚げされました。

実際に滑川漁港に足を運ぶと、そこには完売御礼のほたるいか海上観光船が午後の平和な港に鎮座していました。

こちらは、駅横にあるショッピングセンター。カラーリングが完全に昭和のそれです。

しかし、お店の中では新鮮な魚が地元価格で売り出されていました。

ホタルイカのお刺身もワンコインです。

スーパーまでの道のりのあちらこちらに、このようなポスターが貼ってありましたが、ここ滑川は本当に静かで平和な街で癒されました。

それは、富山県の中でも観光地化されてなく、街全体に昭和な雰囲気が流れているのが原因なのかもしれません。室井滋さんも、月に一度は滑川市のご実家に戻られているのも分かるような気がします。そこで、

とやどこからの提案

滑川で休もう!

滑川の雰囲気は、本当に昭和の漁師町のようでした。これと言った見所もないのですが、海と山を見ているだけで癒されるのです。富山県では、「富山で休もう。」というキャンペーンポスターも製作しましたが、それも3月13日までのことだったのかもしれません。
五箇山、氷見、新湊、富山市街、黒部、さらには室堂ターミナルと今年はさらなる賑わいが予想されます。そんななか、3.14以前の富山、さらに言えば昭和の時代の富山の雰囲気を保っているのが滑川なのです。あたかもそれは、いつもと変わらず静かに自分を見守ってくれた祖母が持つ温もりのようなものでしょうか。

観光劇場富山に少し疲れたら、みなさんも15分ほど電車に揺られて滑川で休憩タイムというのはいかがでしょうか。

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