黒部宇奈月温泉駅から「はくたか」に乗って富山駅を目指します。

平日のお昼過ぎということもあり、自由席も余裕があります。しかし、開業当初は北陸新幹線の自由席は1両あたり乗客3人とかのケースも多々あったので、この乗客数から判断すると乗車率はかなり安定してきていると考えられます。

ミラージュランドの観覧車を遠目に眺めながら感じたことは、北陸新幹線、見るのと実際に乗るのとでは大違い。とにかく快適で、短区間の利用でもワクワクしてしまいます。

これなら、富山市まで「新幹線料金」860円をついつい払って移動してしまいます。特に、黒部市郊外在住の方にとって、富山駅に向かうのが本当に便す利になったのではないでしょうか。

実際に、新黒部駅の一つ手前の舌山駅から電鉄富山駅までは地鉄で運賃1180円、時間も1時間以上かかります。これが 北陸新幹線を使うと、黒部宇奈月温泉駅から運賃込みで1440円で僅か12分で到着してしまいます。揺れもなくて快適です。

黒部宇奈月温泉駅は観光拠点としてだけではなく、地域輸送としての任も担っています。

テーブル上に、黒部宇奈月温泉駅で購入した地元紙2紙を広げます。さすが両紙とも1面の大部分を北陸新幹線関連の記事に割いています。

黒部宇奈月温泉駅を発車して10分後、「北陸ロマン」の案内チャイムとともに富山駅の接近表記が。1年前、この表記を見た時は感動しましたが、今や日常の風景です。

富山駅では、それなりに多くの方が下車。平日昼間にこれだけの利用者数がある富山駅も、1年を経て真の「新幹線停車駅」としての立場を確立しました。

中にはこんな方々も。北陸新幹線開業以前ではほぼ見かけなかった外国からの個人観光客。

2年目を迎えた「富山駅」に、皆さんが降り立ちます。

2年目の「北陸新幹線」富山駅構内。向こうには、駅シタ乗り入れ2年目の市電もいます。

みどりの窓口にも、開業記念のデコレーションが。

改札内のエスカレーター横には、EW7のミニチュアが舞っています。

フォトプロジェクトのボードは堂々の2枚体制。

今度は、14:14発のつるぎに乗って新高岡駅に向かいます。新幹線料金は同じですが、運賃は320円。北陸線があったころの富山ー高岡間の運賃と同一ですが、新幹線の運賃で320円っていう金額はどこか違和感が。乗車後に、この運賃が新高岡駅の悲劇を象徴していることを実感するのですが。

そんな感じで電光掲示板を見ていると後ろから、「この時間帯は選べないんだよ、はくたかしかないの!」となだめるように奥様に話しかける男性の声が。確かに、電光掲示板には黄色のかがやきの表示は見当たりません。

ホームある時刻表を見たら一目瞭然、10:31にかがやきが出発した後は、ものの見事に6時間以上かがやきはやって来ません。毎時とは言わないので、せめてこの時間も2時間に1本はかがやきを走らせて欲しいと思う今日この頃。

と、悪いことばかりでなく、「東京駅限定販売」だったとやま弁当が先週からやっと富山駅でも買えるように。どうせなら、この売店で新聞も買えるようにして欲しいと思う今日この頃。と、言いながら、このとやま弁当、発売初日の12日にはお昼前に用意した70個が完売っていう人気ぶり。

そうこうしているうちに、お馴染みの鉄道唱歌のチャイムの後に、東京行きのはくたがホーム滑り込んで来ました。

かなりの方が乗車されます。本当は皆さん「かがやき」に乗りたいのかもしれませんが。

はくたかを見届けて、とやどこ管理人はこちらの「つるぎ」に乗り込みます。

二年目の「北陸新幹線」富山駅を訪れて感じたことは、新幹線が富山の日常の中の一コマに溶け込んでいたということです。

一年前の3.14、富山ケンミンの誰もが固唾を飲みんこんで、初めて富山に来る「新幹線」を眺めていました。まさに、特別な存在のEW7系。

しかし、一度、北陸新幹線に乗った方はその快適性と2時間10分という速達性に惹かれ、リピーターとなっていきました。

とやどこ管理人も、ほぼ毎月「自腹」で北陸新幹線を利用していますが、日に日にはくたかの自由席の空席が少なくなっていくのを目にしました。

12両の長大な編成に少しでも空席が目立つと、世間は「ブームはゴールデンウィークまで。」と揶揄しましたが、最終的にはJR西日本ですら想定外だった前年比3倍の乗車率を記録。

ついには、北陸新幹線の乗車率よりも、富山市内の宿泊施設の不足が問題となっています。
 
そんなことを考えながら、「つるぎ」なのにE7系の車内チャイムが流れる自由席に座っていると、発車5分後には早くも駅接近の案内アナウンス。

新高岡駅の多難を感じられずにはいられませんでした。