開業して半年が経とうとしているあいの風とやま鉄道。

先月、6月までの開業3ヶ月間の利用状況が発表されましたが、なんとJR時代の実績の7.5%増しの、1日あたり4万4000人が利用!東海道線の小田原と熱海の間の利用者が4万1000人だから、これってすごい数字ですよね。

もちろん、弊害も出ていて、朝7時台の富山→魚津間と夜八時台の富山→高岡間の電車の乗車率が120%越え。これ、富山の鉄道では大事件です。


あいの風では、これを受けて、9月7日より、該当時間に1便ずつの計2便の増便を開始。いわゆる平行在来線の中でも、この高岡ー魚津間はJRが新幹線開業後も保有する意思を示したほどの富山の「ドル箱」区間なので当然のことなのかもしれませんが、それでも3セクの中では快挙です!


次なる目標は、3セクの優等生、ほくほく線を持つ、北越急行でしょうか!!!


さて、そんなあいの風の乗車率を大きく下支えしてくれているのが、北陸新幹線。あいの風の定期外利用率が推定以上に上昇しているらしいので、北陸新幹線から多くの観光客があいの風にも乗り換えているのでしょう。

JR西日本もお盆期間中の北陸新幹線の利用者数を発表しましたが、糸魚川~上越妙高間で、先月8日から17日までの11日間の利用者数が約38万人と「特急はくたか」時代の2.5倍に増加したことが発覚!!
富山空港の利用者減を差し引いても、昨年よりも富山を訪れた方が相当増加したことがわかります。

ますます盛り上がっている鉄道王国富山・・・・・・、と、肝心のおひざ元ではトホホ・・・。

富山市も、富山駅のいわゆる南北接続について発表しましたが、南北接続の前提となる現在のあいの風とやま鉄道の魚津方面の路線の高架化の完成が今から3年半後、
     (c) KNB


セントラムとライトレールの接続がさらにその1年後と、

          (C) KNB

この状況なら、みんなが待ち望んでいる南北自由通路の完成も今から4年ほど待たなければいけないという現実を改めて目のあたりにしました。

90年代、まだ前知事の中沖氏が北陸新幹線の実現に向けて奔走していたころ、北陸新幹線の完成より富山駅の完成が遅れるなんて誰が想像したでしょう。

史実は小説よりも奇なり。

(後日談)
朝の、増便については、早速、地元テレビ局の夕方ニュースのトップで報じられていました。
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しかし、地元の3セク鉄道の増便がトップニュースに来るとか、我が富山、本日も平和なり。