海だ、街並みだ、珍しい橋だと寄り道だらけのサイクリングで、出発地の雨晴(あまはらし)駅を出てから、はや1時間。やっと、目的地の魚々座(ととざ)前にたどり着きましたが、本当に飽きさせない街氷見、





なんと、魚々座(ととざ)横にこれまた先鋭的なデザインの橋を発見!こういうのを見つけると、ついつい渡ってしまいたくなる悲しい性(さが)。


天気もよく、ペダルが進みます。さらに、右手先方には展望台も。左手奥に見えるのは「氷見 番屋街」の黒い屋根。


展望台に上りたいのはやまやまでしたが、この日は天気が良すぎて、逆に階段を上る気力がありませんでした。


橋をUターンして、行列にあふれる「氷見 番屋街」を横目に先方に見える魚々座を目指します。


こちらが、魚々座の入り口。左手にあるのは本物の漁用の網。


大漁旗の下にある受付で300を円払って中に入ります。


中に入ると気付くのが、とにかく「広い!」ということです。先述の「氷見 番屋街」が立錐の余地もなかった状態なので、雲泥の差です。高い天井からは、本物の集魚灯とさらには実際に使われていた定置網がぶらさがっています。これは、実際の海の中にある定置網を空中で再現したとのこと。また、展示物はすべて、床に直接置いて展示されています。


展示物の多くに「表札」が掲げられていますが、
実は、ここの展示物は氷見市内の実際の漁師さんのおうちからいただいたものがほとんどなのです。


「実際の漁師の生活をありのまま見てもらう。」というコンセプトから、展示物を「種類」ではなく、あえて家庭ごとにわけて展示しているのです。よって、歴史的に古いものから比較的新しいものが混ざって展示されることもありますが、それでこそ実際の漁師の生活がリアルに伝わってくるのです。 あまり比較したくもありませんが、県都にこの夏オープンした、ワケが分からないガラス細工に4億円かけてオープンした施設よりも、こちらのほうがよほど「キラリ」としている印象を受けます。


だから、ホンダの発電機なんかも展示してあるのですが、これも実際の漁師の生活の一部なんですよね。


こちらは、ハレの日に出された「御膳」の展示。

さらに、ここ魚々座のすごいところは、これらの展示物を、

自由に手に取って触り放題!!!

というところなのです。


案内板にある「魚々座は、博物館や資料館ではなく・・・。」の部分に、その矜持と気概を感じ取ることができます。このような場所は、全国的には珍しいのではないでしょうか。西町でつまらないガラス細工を見るより、こちらで生活に根付いた漁具や民具にふれている方が、よほど心が豊かになるような気がします。


展示物の一つであるこちらの鐘も実際に鳴らしてよく、子供たちが案内板にあるように「思いっきり大きな」鐘の音を館内に鳴り響かせていました。


こちらの船も眺めていると、いきなり地元のスタッフの方に、「是非、乗ってみてください。」と声をかけていただきました。実は、この船、展示されているだけでなく、実際にこの前、進水式も行ったみたいです。
http://himi-totoza.com/news/launch0809/


漁師の生活を満喫したら、今度は美しい氷見漁港を眺めながら、あの氷見の魚を楽しむこともできます。


お値段も手ごろ、というか、破格!


おすすめは、漁師たちが船上で朝飯として食べるかぶす汁。


さらに、ここ魚々座の飲食スペースは、こあがりで、各自が御膳やちゃぶ台の上で食事を楽しめるような演出となっています。


海の真ん前かぶりよりポジションは、お子様二人が寝転んで独占です。


こちらは、展示物も兼ねた、昔のミニこたつですが、これもテーブルとして利用できます。


海にピンを合わせているために館内が暗くなってしまいましたが、みなさん本当に漁港に流れる時間を堪能されていました。


そして、さらにさらに何よりも素晴らしいのは、ここ魚々座は段差がないフラットスペースが多くあるので、車椅子の方でもストレスなく館内を見て回れる構造になっているんですよね。実際に、この日も多くの車椅子の方も、館内の展示品に手を触れて楽しんでいらっしゃいました。


本当は、かぶす汁を食べたかったのですが、このあと予定があったので泣く泣く、自転車の返却ポイントであるJR氷見駅へと向かいました。


帰り際、魚々座横の埠頭でのんびりたわむれるカモメ君たちを発見。魚々座だけではななく、氷見全体が、本当にいい街でした。

雨晴駅から自転車で行く、「世界一美しい湾」経由、氷見「魚々座」の旅、秋こそおすすめです!