かつて、富山県内には多くの遊園地が存在しました。代表的なものが、常願寺川上流に「ちてつ」が運営していた大川寺遊園地(だいせんじ)ではないでしょうか。ここは、「日本海側で初めて」一回転コースターが登場した遊園地で、最初の頃はこれに乗るために二時間ほど列に並ばなければいけないほどでした。富山市内の小学生なら一度は遠足で訪れたことがあるほど、当時の富山市民にとってなじみがあった遊園地でした。

遊園地ではありませんが、旧大和富山店屋上にあったメリーゴーランドとミニ機関車も当時の子供にとっては遊園地みたいなものでした。
ミニ機関車とは、屋上を一周する機関車に引かれる客車に乗って楽しむアトラクションですが、途中で滝の横を通ったり、ゴリラが顔出す洞窟の横を通ったり当時の子供を楽しませる仕掛けがたくさんありました。

しかし、そんな遊園地も少子化と娯楽の多様化で1990年代の中頃から徐々に姿を消していきました。

そんな中、未だに昭和の遊園地として気を吐く場所があります。富山県東部のかつての中心地魚津市にあるミラージュランドがそれです。
ここミラージュランドは、富山湾に隣接した場所にあり、日本一日本海に近い場所にある遊園地かもしれません。さらに、道を挟んだ反対側には日本一古い歴史を持つ魚津水族館もあり、いわば昭和の時代の八景島シーパラダイス(横浜市)の様相を呈しています。

魚津市内にあるミラージュランドですが、実際には隣接する滑川市との境界に位置しているので、今回は滑川市のコミュニティーバス「のるmy car」で移動します。料金100円は前払いで。

しかし、ついた途端、まさかの休園日。お約束ではなく、本当に想定外でした。仕方がないので、外から様子をうかがうことにします。

まずは、こちら巨大迷路。1980年代のあるあるです。かつて、迷路に迷う知人を日頃の腹いせにわざと置いてきぼりにしてきた40代の方も多いのでは。

こちらは、メリーゴーランドと回るブランコのツーショット。いまの恋人たちは、二人でメリーゴーランドなんて乗らないんでしょうね。

こちらは、ミニ機関車のホームです。

もちろん園内を一周します。途中にあるパンダの置物も昭和らしくてcoolです。

そして、ついに登場、ミラージュランドのシンボル、「日本海側」最大「規模」の大観覧車。

しかし、そんな大観覧車の横には普通に住宅街が広がるというシュールな光景。

大観覧車とスライダープールのコラボ。このプールは海水プールだそうです。右側にあるレールは、かつて遊園地の「アベック」の定番だったサイクルモノレール。

今度は、反対側の魚津水族館へ。建物とその周囲にある青屋根の回廊が昭和感満載です。

入り口には、北陸新幹線開業を祝す看板が。右側にあるゆるキャラ、どこかE7系に似てますが、あくまでも「ぶりと君」というオリジナルキャラだそう。

魚津水族館のイチオシは、こちらのペンギン君たち。水族館横にいます。なんと、観覧無料!

こいつら、本当に可愛くて、見ていて飽きません。毎日11:30と15:20からは餌付けショーもあります。

もう少し刺激が欲しい方には、シャチのプールも。もちろん、こちらも観覧無料。

魚にそれほど、興味がないとやどこ管理人は、そのまま裏の公園へ。ここは、魚津総合公園と言って「新川地区では」桜の名所です。
地元のテレビ局でも、桜は綺麗なのに何故か人が少ない穴場の花見スポットとして紹介されていました。
案内看板も昭和感が漂っています。

この時は、まだ8分咲きくらいでした。

と、桜の横に何やら看板が。これは?

実は、魚津総合公園にはミニゴルフのコースがあり、お花見シーズンはグリーン上が花見用に開放されているのです。

水族館横にある昭和感満載の食堂(通称レストハウス)と、無料休憩所。

無料休憩所では、各家族が持ってきたお弁当を楽しめるように多くのテーブルと椅子を完備。この後、隣の「レストハウス」へ行くのですが、ミラージュランドや魚津水族館へ来るときは持参したお弁当をここで食べるのが大正解と痛感。

お腹が空いたので、水族館横の「レストハウス」へ。この昭和感満載の食品見本、さらに奥にある緑色のクリームソーダが、一瞬、入店を躊躇させます。

さらに、入り口には「レジで食券」のメッセージが。この「レストハウス」の名前がスワンというのも、躊躇を加速。しかし、意を決していざ店内へ!

こちらが、店内の風景。タイムマシーンに乗ったかのように1970年代にタイムスリップ。

テーブルには、これまた70年代の喫茶店のマストアイテムだったコイン式占い機が。ここでは、カツカレー930円とビール650円をオーダー。(あの千葉の舞浜にある世界的有名なテーマパークのカツカレーとほぼ同額という部分は、ここでは触れてはいけません。)

まずは、ビール登場。小ぶりながら、柿ピーの付き出しが嬉しいです。ラベルは北陸新幹線開業バージョン。

そして、メインディシュのカツカレー登場。お味の方は、かつて自らが高校時代に学食で食べたカツカレーを思い出しました。薄いが、それでいて噛み切れないカツ、明らかに業務用缶詰の味がするカレー。

しかし、不思議なことに不愉快な気分にはならないのです。自らが子供の頃、食べたくても願い叶わなかった遊園地の「レストラン」の味、さらには昭和の時代の高速道路のサービスエリアの味、そして高校の学食の味。

むしろ、ミラージュランドランドへ一歩踏み込んだ瞬間、1980年代の「あの頃」へ、風景だけでなく、食までタイムスリップさせてくれた「レストハウス」は究極の演出だと思いました。そこで、

とやどこからの提案

お子様達には魚津で、自分たちの昭和を体験させてあげよう!

立山黒部アルペンルート、五箇山、氷見、富山には多くの観光資源がありますが、例えば貴殿のお子様、又はお孫さんが10才程度だった場合、どれも退屈至極に感じるのではないでしょうか。そこで、オススメしたいのが、この昭和感満載のミラージュランドと魚津水族館です。実は、この両者、富山を訪れる観光客の方のお子様方にかなり喜ばれている場所なんです。日本海の真横にあるため、観覧車のみならず多くの遊具に乗りながらにして、日本海を眺めることができます。遊び疲れたら、魚津水族館で魚を楽しめばいい。湘南にある水族館と違い、この魚津水族館は中学生以下なら410円で楽しめます。もちろん、ペンギンとシャチももれなく付いてきます。

そうやって、お子様が楽しみながら、今度は親である自分が楽しんでいることに気付くでしょう。あの頃、楽しんだ昭和のアトラクションと、その時間をお子様と共有していることに。

こんどのお休みは、富山で昭和の遊園地と水族館へお子様との時間旅行はいかがですか。

尚、あの「レストハウス」は、2000年代生まれの方とは、相容れない気もします。