北陸新幹線の開業から早半月。各種ブログにも北陸新幹線の乗車記が徐々にアップされつつあります。しかし、そのほとんどが「かがやき」の一番列車であったり、「グランクラス」に関するものであるため、実際に北陸新幹線を利用して、富山に行く時の「予習」としては現実味にかけるものも多いと思います。
そこで今回は、仕事帰りに富山へ向かう(又は、東京観光後富山に戻る)ことを想定した、それも「はくたか」の乗車記を載せたいと思います。
夕方の6時前、東京駅にやってきました。ここは東京駅のグランスタ内にある紀伊国屋スーパー横の電光板前です。
グランスタ内のレストランはどこもかしこも行列です。
紀伊国屋スーパーから新幹線の中央入り口はすぐの距離ですが、一歩コンコースにでるとそこは、人、人、人。
ベンチも一杯です。
こちらはスロープ横に強引に作ったと思われるベンチコーナー。もちろん一杯です。
大きな荷物を持っている方が多かったです。
改札の向こうも人だらけです。
今回乗車するのは、18:04分発のはくたか573号です。東京駅での乗り継ぎ時間は15分ほどでしたが、お土産を買うほどの余裕は全くありませんでした。本当に東京駅は広い。
こちらの一番上のものが、このはくたかの停車駅パターンですが、一番下の後発のかがやきと比較して、軽井沢、上越妙高、糸魚川、黒部宇奈月温泉が停車駅として追加されています。これで、富山までの所要時間は2時間27分。主なかがやきの富山までの所要時間が2時間12分程度なのを考えると、非常によく練られたダイヤです。特に、糸魚川まではちょうど2時間、黒部宇奈月温泉までは2時間14分と、この地区の方々にとっては魅力的な所要時間となっています。この日は土曜日だったのですが、平日ならYKK APの従業員の方もご自宅がある富山に戻るのに便利な時間帯に設定されています。
階段前の案内表記です。以前のエントリーで2つのホームを上越、北陸の各新幹線でわけ合っていると書きましたが、実際は4つのホームを大宮方面へ向かうすべての新幹線で分け合ってました。はくたかの次発は青森行きの「はやぶさ」です。お隣も、盛岡行きの「はやて」の次発が新潟行きのMAXとき。E7系は特徴的な外観なので、乗り間違えることはないと思いますが、例えば東北新幹線の臨時便にE7系が利用されたら、少なからずの人が、間違えて青森まで連れて行かれそうです。
ホームにはE7系が鎮座。しかし、発車5分前になってもドアは閉まったまま。
世界的にも有名になった東京駅のクリーンスタッフが発車3分前まで格闘。
発車3分前、やっとドアオープンです。
たそれがの日比谷界隈を眺めながら、E7系は定刻18:04に発車。
発車時の車内です。想像以上に空席が目立ちます。しかし、利用する立場だと、混雑した「MAXとき」に押し込められて越後湯沢まで揺られて行った3.14以前の事を思えば、この快適性は元に戻れません!
最早、北陸新幹線名物となったスマホの充電。しかし、頻繁に電圧が変化するらしく、しばしば画面が on offを繰り返します。車内での充電は大変便利なのですがバッテリーへのダメージも大きいかもしれません。
途中上野駅での自分が乗車した車両への乗客は5人程度でした。次の大宮では、一挙に15人ほどの方が乗車されて来ました。以前のエントリーでもあげたように、北陸新幹線の「新横浜駅」としてのポジションを確実に築き上げている様子です。
大宮駅を出るとE7系はここまでの区間よりもスピードを上げていることが車内でも体感できるほど速度を上げていきます。本当にあっという間に高崎を通過すると、次の停車駅は軽井沢駅。
東京駅から約40分での到着。軽井沢は完全な通勤圏。
軽井沢ではかなりの乗客の入れ替えがありました。自分が乗っていた車両だけでも、10人くらいの方が入れ替わりました。
次の停車駅は長野駅。お隣のホームには「あさま」が鎮座。
長野駅では降りる人が中心で、乗る人はまばら。この時間に北陸方面に長野から向かう人はいないのも当然か。長野駅を出発すると乗務員交代の案内が。JR西日本のアナウンスは飛行機のように、運転士と車掌の名前まで告知。ここらへんは、非常に好感が持てます。
今回乗車した車両はE7系でしたが、車内にはJR東日本の車内誌トランビィールとJR西日本の車内誌西Naviの最新号が仲良く鎮座。西Naviの表紙が富山の細工かまぼこなのが富山ケンミンとしては嬉しいところです。
そして、今回のメインイベントと言っても過言でもないのが上越妙高駅での利用者の多さ。長野駅でも軽井沢駅でも、車内には降車客の列が出来ることはありませんでした。
とにかくホームに降車客があふれていました。かがやき停車は時間の問題かもしれません。
逆に状況が厳しいのが、糸魚川駅。上野を除けば、このはくたかでは最低の利用客数。通過するはくたかが設定されるのも時間の問題かもしれません。
こちらは黒部宇奈月温泉駅。土曜日の夜にしては健闘。平日のこの時間ならYKKパワーでさらなる盛り上がりを見せているはず。
そうこうしているうちにあっという間に富山駅に。
20:31、定刻に富山着。ほとんどの乗客が富山で下車しました。はくたかで富山以降だと、やはり時間がかかるからでしょうか。新高岡駅のかがやき停車運動が過熱する理由もわかるような気がします。逆に、黒部宇奈月温泉駅なら、速達型のはくたかに乗車すればかがやきで富山へ向かうのと同程度の所要時間で移動出来るので、そのような声が出ないのかもしれません。
はくたかを降りた多くの乗客の方が、その勇姿を撮影するためホームに残っていらっしゃいました。
とやどこ管理人も、はくたかを最後まで見届けます。
それなりに賑わう夜の富山駅。右側は乗車券を記念に貰おうと有人改札に並ぶ方々。一部の乗客の方が、記念に貰えることをご存知なく、自動改札に乗車券を入れ、揉める一幕も。北陸新幹線の乗車券を記念として貰いたい方もこの時期は多いはずなので、富山駅側もそのことを告知すべき。
夜のセントラムに並ぶ旅行者の方々。
幻想的な雰囲気になる、夜の富山駅。まだ、夜の9時前です。これから、富山の美味しい魚で一杯やりたくなる時間です。そこで、
とやどこからの提案
週末は仕事を早く終え、富山で飲もう!
夕刻、東京駅を出発するはくたかの中で感じたことは、お弁当を購入されている方が少なかったということです。軽井沢や長野までの至近の駅までのお客様はもとより、糸魚川以降のお客様もみなさん、せいぜいお菓子などの軽食とビールを一缶という方がほとんでした。これも、富山駅に到着する時間が20:31ということを考慮すれば納得がいきます。終業後に東京駅を出発しても、富山でのディナータイムに十分に間に合うのです。金曜夜に富山入りすれば、富山でのディナーだけでなく、翌日も朝から富山観光が目一杯楽しめます。
まさに、金曜夜に、富山に飲みに来れば、土曜、日曜が充実した週末になるのです。
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