北陸新幹線開通前の富山までの交通機関の主役はANAが運航する羽田-富山空港間の飛行機でした。実際に羽田富山便はANAグループの利用者実績数の上位10路線に常時ランクインしており、ANAにとってドル箱であると言っても過言ではありませんでした。

ところが、新幹線が開業した多くの地と同様に羽田富山便も大きな利用者減が予測されており、新幹線開業日以降、ANAは羽田富山便の全便について、これまでと異なる小型機による運航を決定しました。

さらには、北陸新幹線の利便性に対抗するために、3月14日以降の富山便については大胆な価格設定を打ち出してきました。なんと、75日前までの予約で最安8,900円、28日前までの予約でも最安9,300円と、1万円を割り込んでいます。池袋から出発する富山行きの高速バスが8,000円程度なので、その安さが一際目立ちます。https://www.ana.co.jp/pr/14_1012/14-091.html

さらに、3日前まで予約可能な特割でも11,290円とJRの北陸新幹線のネット購入の価格を下回る設定となっており、ANAの本気度がわかります。富山空港は市街地からも近いので、横浜の京急沿線にお住いの方は、羽田から富山へ向かわれるのも良いと思います。

しかし、今回のANAの新価格の恩恵を被るのは、羽田空港の利用者だけではありません。航空会社各社には乗り継ぎ割引という制度があるのですが、今回の新価格により、乗り継ぎ割引の価格も大幅に安くなったのです。そこで、

とやどこからの提案

九州四国の方は、富山きときと空港でお待ちしております!


連日のように北陸新幹線の特集が組まれておりますが、その全てが「東京から」の視点で描かれており、特に九州四国在住の方におかれては、その特集を見るたびにつまらない思いをされているケースも多いのではないでしょうか。しかし、とやどこでは、北陸富山とはまた異なった素晴らしい文化を持つ九州四国在住の方にこそ、富山の食、風景、文化を評価してもらいたいと思っています。

例えば、普段から桜島を臨んでいる鹿児島の方々が立山連峰を見たらどう感じてくれるのか、普段からおいしいカツオを食べている高知の方々は、(この時期に寒ブリは終っているので)地元民が愛する「ふくらぎ」の刺身をおいしいと感じていただけるのか、想像しただけで胸が踊ります。

そんな「異文化コミニケーション」を実現させてくれるのが、ANAの乗り継ぎ割引です。28日前までの予約が必要ですが、九州四国の各空港から富山きときと空港まで最安16,000円代から移動が可能です。東京富山間の新幹線グリーン料金よりも安い設定日が多いです。

加えて、この乗り継ぎ割引は那覇空港からの便にも設定されているので、南国沖縄の方が立山黒部アルペンルートを楽しむことも可能です。同じ昆布文化を持つ沖縄の方に、富山の昆布料理を楽しんでいただきたいものです。

さらにもう一つ、富山きときと空港は、能登空港、小松空港とそれぞれ相互利用が認められているため、行きと帰りで異なる空港を同一料金で利用することが可能なのです。http://www.ana.co.jp/dom/airinfo/ml/hkr/

これにより、富山から高岡、さらには能登半島を観光して、帰りは能登空港から帰路に就く能越の縦断観光も可能です。

北陸新幹線によっては富山は、首都圏の方々にだけでなく、九州四国の方々にとっても、より気軽に訪れることが出来る場所となったのです。

尚、ANAの新価格発表後、富山便の予約は新幹線開業後も好調な実績を見せ、一部便については今後も大型の機材で運航されることとなりました。乗って残そう全日空便。