かつて富山駅前には戦後の闇市を起源とする須田ビル商店街という市民市場が存在し、地元の方のみならず、富山土産を買い求める県外からの観光客の方で賑わっていました。

「ビル」とは名ばかりで、狭い入り口を抜けると奥に細い路地が幾重にも広がっており、その路上には魚や乾物が所狭しと並べられているという乱雑ぶりが、かえって都会からの観光客の心をつかんだのかもしれません。

そんな須田ビル商店街も、バブル期に持ち上がった駅前の区画整理事業により姿を消してしまいました。その後跡地には「CIC」という本物の「ビル」が建ちましたが、かつての賑わいが戻ることもなく、駅周辺から「市場」がなくなったことに寂しさを感じていた往年の富山駅利用者も多かったのではと思います。

そんな「市場」を失った富山駅に、20年ぶりに出来た「きときと市場 とやマルシェ」に行ってきました。ネーミングのセンスとは裏腹に、そこは新幹線に最も近い富山湾でした。


こちらが入り口。店内には新幹線専用の入り口も設置され、そこを利用すると新幹線ホームからは徒歩30秒。帰路の新幹線に乗る直前の買い物にも便利です。

この日は開業日2日目だったので店内は混雑。

店舗内のみならず、駅と駅周辺に張り巡らされたフリーのwifi。特別な設定も不要で、とても便利でした。

とやどこイチ推しは、こちらの200円で楽しめる日本酒、ワインの試飲機。(氷見つりや)

隣には、氷見産のすり身揚げが。さながら駅ナカ立ち飲みが楽しめます。

氷見つりやでは、氷見産の魚を使った燻製も。

こちらは、入り口すぐの味の十字屋さん。のどぐろの干物が美味しそうです。

その向かい側が、白えび亭さん。この日も長蛇の列でしたが、

それもそのはず、入り口横では、新鮮な白えびをその場で揚げている様子が。若き店主曰く、「14日、15日の両日で当初予想の220%の売り上げ。」

こちらは、東京の高級スーパーにも並ぶ「梅かま」のかまぼこ。

富山名物飾りかまぼこが入り口でお出迎え。もちろん、店内でも購入できます。



富山ブラックの大喜もこの行列。駅前にも店舗があるので、お急ぎの方はそちらがお勧め。

こちらは駅ナカ回転寿し。

お勧めは朝獲れ地物盛り。

こちらは日本酒バー 「とやま方舟」。 

県内の蔵元の日本酒を多く取り揃えてあります。センターには、富山県日本酒の不動の3トップ、銀盤、満寿泉、立山が。

小さい頃富山県民ならみんな食べたことがある七越焼も。

こちらはおかきの「ささら屋」。

お勧めは色々入っていてお求めやすい価格のまるしぇっと。

最近流行の自己宣伝系のお土産も。

極め付けは、こちらきときと君。

資金が不足しても、ここで補充すれば問題なし。ATMが5台も鎮座。特に、セブン銀行が嬉しい。とにかく、なんでもあるちゃのとやマルシェ、まるでそこは富山の美味しいものがすべてある陸の富山湾、そこで、

とやどこからの提案

とやまの最終日は新幹線まで30秒の「富山湾」を回遊しよう!

富山に限らず観光に没頭していると、お土産を買いそびれるのは常にあることです。しかし、そんな時もこのとやマルシェなら、富山県のものがすべて揃っている嬉しさ。新幹線からすぐの場所なので、乗り遅れる心配もありません。富山の最終日、この陸の富山湾で富山の総復習をしてみてはいかがでしょう。
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日本は四季の国ですが、富山平野ほど季節の変化をまじかに感じられる場所も珍しいのではないでしょうか。富山平野の多くが水田を占めているのですが、それが季節ごとに様々な色彩に変化して、さらに平野の向こうにある立山連峰も四季折々の姿をみせるため、陸と空のそれぞれから私たちに鮮やかなカラーリングで訴えてくるからでしょう。

例えば春、田植前シーズンの水田は土色ですが、手前の山は緑、奥の立山連峰は雪景色と、里に訪れた春と、まだ来ぬ立山連峰の春を見事に表しています。
     魚津市郊外にて

もちろん、冬は一面の銀世界、立山連峰から雪の使者が舞い降りたような光景が広がります。
        黒部川にて


これらの風景は旧北陸本線の車窓からパノラマのように楽しめるのですが、そんなパノラマを引き継いだあいの風とやま鉄道に乗って来ました。そこでは単なる都市間交通の手段としての鉄道ではなく、一年を通して楽しめる観光鉄道としての可能性を感じさせてくれました。


中心駅となる富山駅の窓口です。来月にもにホームの移設が予定されているので、それまでの仮設窓口なのか、簡易な仕様となっています。


こちらは新幹線ホーム横に建設中の新ホーム。ただし、金沢方面への電車のみ移設で、黒部方面への電車の移設は三年後の予定。

駅名標です。ニュースによると一晩で、全ての駅の駅名標を、こちらの新しいものにしたそうですが、よく見ると後ろに特急電車の停車位置が掲示されたままです。これを見たら、サンダーバードのあいの風バージョンを運行して欲しいと思う人も多いのでは。


(c) TOYAMA TELEVISION BROADCASTING Co.,ltd.
開業に先駆けて行われた出発式の模様。(地元テレビ局BBTより)

こちらが、新車両です。見えづらいですが、前方にワンマンの表示が。ただしこの日は、開業してから間もないため、車掌も乗務していました。

こちらは、IRいしかわ鉄道からの乗り入れ車両です。特に、高岡ー富山間では頻繁にこの「青いやつ」に出会いました。

こちらは、車内の様子。座席は、JR西日本の関西エリアを走る新快速と同じ仕様です。

運行頻度はJR時より上がり便利になった反面、最短の編成が二両編成となったため(JR時は三両)、特に、富山ー高岡間の多くの時間帯でこのようなラッシュが発生。

こちらは、許可を得て撮影させていただいた、あいの風とやま鉄道の制服に付けられた腕章ロゴ。車掌さん曰く、「同業者(鉄道業界)の方がこういう部分に興味を持たれる方が多い。」とやどこは、当然のごとく同業者ではありません。

のどかなホームの向こうに新幹線高架が見えるのは、富山駅から高岡方向に一駅目の呉羽駅。

途中、E7系との並走も。もちろん一瞬で抜き去られますが、


あいの風とやま鉄道も100キロを超えるスピードで疾走します。

呉西を流れる庄川の鉄橋。トラスからトラスを眺めます。

こちらは越中大門駅にある工場の引込み線跡。映画のワンシーンのようです。

高岡駅構内です。「北陸線」の表記はそのまま利用。

高岡駅改札です。JRと共通改札でした。発着案内も「北陸線」のまま。

のどかなホームの向こうに立山連峰があるのは富山駅から黒部方向にある滑川駅。むこうにあるもう一本のホームは「ちてつ」の滑川駅ホーム。

そうこうしているうちに、ちてつの電車がやってきました。とにかく、みるみる風景が変わって楽しませてくれます。



あいの風とやま鉄道揃い踏みは、水橋駅にて。

上市川の向こうは立山連峰の大パノラマです。まさに、車窓の一つ一つが興味深い、劇場にいるようです、そこで、

とやどこからの提案

春夏秋冬で変わる富山の自然劇場をあいの風とやま鉄道で楽しもう!

富山平野からはどの場所からも立山連峰を仰いで見ることができ、一つ一つが季節、場所によって異なり、数え切れないほどのバリエーションを持っていますが、それを手軽に楽しめるアリーナ席があいの風とやま鉄道です。そんなアリーナ席では、立山連峰のみならず、山、川、海、鉄道等すべての富山の光景が堪能できます。ここは、前回紹介した乗り放題切符を使って http://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2015/03/e5929ca4dba57d827382c6bf6cc7c275.pdf富山の自然劇場を楽しんではいかがでしょう。1500円で映画以上の感動が味わえます。

尚、前回紹介した、改札のIC対応は3月26日からとなっています。乗って盛り上げようあいの風とやま鉄道。


(後日談)
このエントリーを挙げた翌日、早速地元の新聞に「ニ両編成問題」が取り上げられてました。
 読売新聞富山版より

(後日談2)
二両編成の積み残し問題を受けて、あいの風とやま鉄道では、ラッシュ時の編成を3両編成に見直したようです。ここら辺の迅速な対応は、本当に評価できる部分です。

また、先述の上り方面へのホームの移転について、4月20日に正式に決定したと、地元メディアが伝えました。新たな駅構内は以下のような配置になります。(イラストは地元テレビ局北日本放送の夕方のニュースより)
(c) KNB


こちらは、ホームの配置図。
(cKNB


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北陸新幹線の開業日である3月14日は、東京駅での出発式の様子が大々的に放送されました。まさに、東京駅が富山と直接繋がった歴史的瞬間です。

しかし、鉄道に詳しい方ならご存知ですが、東京駅は5つの新幹線が2つのホームを奪い合っている状況であり、発着の折り返しは12分間という短時間で行われているのが実情です。そのためホーム内には、例えば北陸上越新幹線ホームなら、それぞれの新幹線の乗車待ちの乗客の列に、さらに先発後発の新幹線の乗客の列が重なり、特に年末などの繁忙期にはホームに立錐の余地もなくなる光景が繰り広げられます。

同じ新幹線でも、この5つの新幹線とは比較にならないくらいの乗客を運んでいる東海道新幹線は、東京駅の混雑、さらにはそれによる遅延を避けるために、品川、新横浜の両駅に最速の「のぞみ」も全て停車させ、分散乗車を図っています。

では、北陸新幹線における「新横浜駅」はどこでしょうか?それは、「かがやき」が全て停車する大宮駅ではないでしょうか。新たなる富山への玄関口となる大宮駅に行き、その使い勝手を見てきました。

大宮駅のホーム上にある通路の様子です。横に見えるのは駅ナカ。大宮駅の駅ナカはすべてホーム上にあるので、東京駅のグランスタに比較して圧倒的に新幹線改札からのアクセスがよいです。

よいのはアクセスだけではありません。販売されているデリカも、東京駅よりもお求めやすい価格となっています。左側のまい泉のボックスが600円台。グランスタでは、こうは行きません。

さらに特筆すべきは、新幹線改札までの動線上にある300円ショップ。ここで、買いそびれたものを廉価で手に入れて、準備万端でいざ立山連峰へ!

300円ショップの前にはユニクロが。日本一新幹線の改札に近いユニクロかもしれません。アルペンルートの春は遅いです。フリースを忘れた方はここで調達を。

こちらは、改札内にある待合室。東京駅と違い、ゆっくりできます。

階段では大量の「ウフフ」がお出迎え。大宮駅18.17番線が北陸新幹線専用ホームになったかのようです。

駅構内には駅弁屋も。発車直前までゆっくり選べます。

ホーム上なのに、ビールの酒類は豊富です。特にサッポロ、エビス派の方には嬉しいですね。

余談ですが、新幹線の表示板に「富山」の文字があることに感動しました。

そうこうしているうちにW7系がやって来ました。ご覧のようにホーム上が東京駅のように混雑する事なく、スムーズに新幹線に乗車することが可能です。さらに、このW7系は1時間48分後には富山にいるのです。そこで、

とやどこからの提案

大宮駅から「お隣の」富山駅を目指そう!

大宮駅に行って感じた事は、とにかく乗り換えてから新幹線の「ドア」までが本当に近いということです。さらに、その「ドア」までの経路には適度な規模のショッピングモールが展開されています。15分程度の乗り換え時間を測っておけば、直前の買い込みも十分に可能です。(東京駅のグランスタは規模が大きすぎるため15分程度での買い物は不可能です。)

また、大宮駅は埼玉県在住の方だけでなく、東京や千葉、一部神奈川の方にも、便利な場所にあります。東京の武蔵野線や千葉の京葉線沿線の方は、途中一回の乗り換えで大宮駅に辿り着けます。さらには、毎週末限定で、八王子駅から大宮駅まで直通の「むさしの号」が朝夕4往復運行されており、これを利用すれば中央線沿線の方はもちろん、横浜線沿線の方も八王子経由で大宮駅まで一直線です。

使い勝手だけではありません。大宮駅から富山駅までかがやきで1時間48分、これは時間的に富山が伊豆や箱根に並んだということを意味しています。もちろん、移動コストは富山駅までの方が多くかかりますが、現地の宿泊費、飲食費を考えたら、そのコストは相殺されていきます。(特に、箱根地区の宿泊コストの高さは眼を見張るものがあります。)

とにかく、大宮駅が富山への新たなる玄関口になったことは間違いありません。

次は、実際にその1時間48分という時間がどれくらいの時間なのかを実際に体験してきました。


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